第188回:クチトンネルとメコン川

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 こんにちは。今週から大学が新たに始まりました。最後の学期、勉強も遊びも卒業論文も精一杯頑張りたいと思います。
 今回は前回に引き続いて、ベトナム旅行を紹介したいと思います。前回は市内ツアーに参加したと書きましたが、ベトナム滞在中にもう一つメコン川とクチトンネルを巡るツアーに参加していました。このツアーでは、一日かけてクルーズとベトナム戦争の跡地を訪れます。最初に訪れたクチトンネルは、ベトナム戦争でベトコンがアメリカに対してゲリラ戦を仕掛けたことで有名な場所です。戦争の痕跡が残る場所というと、戦争の悲惨さを伝えるものが多いと思っていましたが、ここクチトンネルでは逆でした。いかにベトコンが自分たちの土地勘をいかしてアメリカ兵を襲撃していったか。いかに勇敢に戦い、それが勝利へとつながっていったかを展示していました。勝戦国ならではの姿勢なのかはわかりませんが、日本で教わる戦争に対する考えや姿勢とは大きく違うことに衝撃です。

 メコン川は雨期のため、土や草木が川に流れ出していました。茶色く濁った本流を通ったのちに、東南アジアのジャングルを味わえる支流のクルーズを体験しました。クルーズは10分程でしたが、独特の東南アジアの熱気や湿度と風景が相まって貴重な体験となりました。ジャングルクルーズ後は、川岸に住んでいる人達がアルバイトとしておこなっているという、ココナッツキャンディ作りや養蜂場を見せてもらいました。

 ホーチミンは想像以上に活気の溢れる街でした。市場やスーパーマーケットが混在し、多くのバイクが通り過ぎる街は、私が予想していた東南アジアの風景そのものです。一方、メコン川のように東南アジアのジャングルや森林などの自然風景も残っていて見所のある街でした。

更新:2012-10-06
早稲田大学 国際教養学部(SILS) 小林 綾