第201回:箱根駅伝

未分類

 明けましておめでとうございます。みなさんはどのようなお正月をお過ごしだったでしょうか。東京の方では快晴だったため、初詣やセールに出かける人を多く見かけました。初詣をし、福袋を買い、そして駅伝を見ると「あーお正月だ!」と思います。
 家の近くに箱根駅伝のルートがあるため、毎年応援に行っています。今年も例年のように応援へ。いつもより早くでかけたので、公道に近い場所をとることができました。応援するのはもちろん早稲田!と言いたいところですが、どの選手が走ってきても思わず力をこめて「がんばれー」と言ってしまいます。近くで見ていると選手の速さと力強さを感じることができます。本当に一瞬で目の前を通り過ぎていき、あっという間に次々と選手が通っていきます。早稲田は往路前半でシード権外となっていましたが、最終的には往路2位と追い上げていました。早稲田の選手や監督のインタビューを聞き、選手がどのような思いで走っているのかを考えると思わずぐっときます。箱根駅伝は陸上選手にとって憧れの存在だ、と改めて実感します。
 箱根駅伝を面白いと思うようになったのは、作家・三浦しをんさんの『風が強く吹いている』を読んでからです。駅伝を目指す学生たちの奮闘を描いた作品で、一人一人の選手の想いや背景が色濃くうつしだされるのが駅伝なんだなと思うきっかけとなった本です。この本は小説なので、登場人物もその想いや背景も全てフィクションです。でも、実際の箱根駅伝には小説に負けないくらい、いや小説の中の登場人物たちよりもずっと強い想いがあるんだとインタビューを見て感じてからというもの、駅伝を見るのが楽しみになりました。新たに年が明けてすぐに、憧れの場所で苦しそうになりながらも走っている選手を見ると勇気づけられるし、元気になれますよね。来年の今頃もきっと変わらずに早稲田や他の大学の選手を応援しているんだろうな。

更新:2013-01-05
早稲田大学 国際教養学部(SILS) 小林 綾