両親や周りの人のフォローで、実体験を重ね、説得力のある志望理由書が完成
私はAO入試を通じて大きく成長できたと実感しています。是非多くの人にチャレンジしてほしいと思います
東京都 私立 T高校 慶應義塾大学 総合政策学部 4月II期 合格 |
合格の瞬間
清水:
この度は慶應義塾大学総合政策学部 AO入試4月2期合格、誠におめでとうございます。自分の番号を見つけた時の気持ちはどうでしたか?
Y. M. さん:
私は、発表日当日、母と一緒に実際に現地へ見に行きました。事前にインターネットで確認せずに行ったので、掲示板を見るのはかなり怖さもありましたが、番号を見つけた時の感激はひとしおでした。文字通りその場で号泣してしまいました
合格に向けた準備
清水:
Y. M. さんの場合、4月1期からチャレンジされて、4月2期で見事「リベンジ」を果たされたわけですが、結果として準備期間は長丁場となりました。準備を進める上で、大変だったことは何でしょうか
Y. M. さん:
最終的にAO入試を選択肢に入れたのは、高2の2月くらいからでした。その頃から志望理由書をどうするか、書くべきテーマを何にするかということを考え始めたのですが、結局実際に出願するまでずっと迷っていた感じです。何をしたらいいか分からない時間が続きました。でもそれ以上に、4月1期の出願後が一番苦しかったと思います。書類を出願してから、プレゼンテーションや面接の準備を始めたのですが、読めば読むほど書類の問題点が見えてきてしまい、ネガティブ思考のサイクルにはまってしまって。結果としてその想像通りになってしまったわけですが(苦笑)。身動きが取れない、この感覚は本当に苦しかった
清水:
出してしまった後に問題に気づいてしまうと、取り返しがつかないことのように思えて、精神的に非常に苦しいですよね。一方、4月2期の準備はいかがでしたか
Y. M. さん:
4月1期の合否が分かってから4月2期の出願〆切までに2週間ほどしかありませんでしたし、私は1期と2期で書くテーマを変えたこともあって、その意味では大変は大変でした。でも、時間的な意味で大変さはありましたが、「進んでいる」という実感はあったため、精神的に追い込まれることはありませんでした
清水:
短期間のうちに、テーマを変えて一から書き直すのは努力の賜物だと思います。どうやったら自分に合ったテーマを見つけられると思いますか
Y. M. さん:
正直わかりません。それが分かったらもう一回受けてもいいと思いますが、それはしたくありませんから(笑)。でも言えるのは、私が2期の際にテーマ変更に踏み切れたのは、両親のサポートが非常に大きかったと思います。私は私なりに考えて1期のテーマを選んだつもりでしたが、やっぱり知らず知らずのうちに拘泥していた部分はあると思います。両親や周りの人のフォローが、それを解きほぐしてくれました。また、終わってみて思うことなのかもしれませんが、実は1期で苦しんだ経験が実になっているのではないかと思います。1期の準備をしている時には、何をやっても進んだ実感がわきませんでしたし、何かをやってみたとしても全て意味がないようにも思えていました。ですが、そのもがいた経験を突き抜けたからこそ、2期のテーマに結びついたのだと思います。
清水:
出願を終えたあと、二次選考の準備はすぐに始められましたか?
Y. M. さん:
1期の時に、準備にギリギリまでかかってしまった経験があったので、その教訓を活かして1週間前までにはプレゼン資料を仕上げることを目標として、前倒しで準備を進めました。が、結局は面接会場でもはさみやテープを持って修正を重ねてましたが(笑)。
二次選考当日について
清水:
二次選考当日の状況を簡単に教えて下さい
Y. M. さん:
面接の部屋が、たまたま4月1期の時と同じ部屋になってしまい、一瞬不安がよぎりました(笑)。が、気を取り直して臨みました。プレゼンをした後、面接と言う流れだっでした。面接は男の先生が2名、女の先生が1名という構成で、内容は志望理由書とプレゼン資料に沿ったものが中心でした。4月1期の時には、志望理由書についてほとんど触れられず手応えが全く感じられず、案の定不合格となったのですが、4月2期ではきちんと志望理由を伝えることができた実感がありました。時間的にもかなり長く取って頂いたと思います。おそらく、事前に聞いていた時間よりも10分くらいオーバーしていたのではないでしょうか。
清水:
面接で答えにくい質問はありませんでしたか
Y. M. さん:
志望理由書に書いた言葉の定義や意味を厳密に聞かれるところは、少し答えにくかったです。ですが、自分の足で稼いだ情報や実体験が私を助けてくれました。4月2期の準備の際には、関係省庁の方にヒアリングしたり、実際に現場に赴いたりして、自分の足で生の情報を数多く仕入れていました。これは大きかったですね。私が実際に見たことや感じたこと、聞いたことを例に挙げて説明したので、説得力をもたせることができたのではないかと思います。実際に面接官の先生も納得して下さいましたし。
清水:
それは良かったですね。自分の足で稼いだ情報は非常に重要です。同じ知識に基く説明でも、自信を持って話せますし、迫力が全く違いますから。二次選考の準備を進める上で、特に注意をしたことはありますか
Y. M. さん:
私はプレゼン資料にスケッチブックを活用しました。一番気をつけたのは、「図で分かりやすくして、写真でインパクトを持たせる」という点でしょうか。自分の足で稼いだものは、出来るだけ写真でちりばめるようにしました。また、母からのアドバイスもあったのですが、未来に希望を持っていることをイメージできるように明るく、楽しく、ということを一貫して心がけました。色づかいや図の大きさ、配置など、一つ一つに心を配り、例えば一つの文を書く時でも、色の違うものを5パターン位作って、吟味の上で決める、と言ったようなこともやりました。
洋々のサポートについて
清水:
Y. M. さんが洋々のサポートを受け始めたのは、7月の中頃からだったと思います。洋々のサポートを受けて、一番役に立ったと思うことはなんでしょうか
Y. M. さん:
いくつもありますが、なんと言っても濃密な個別指導だと思います。人それぞれあったやり方はあるとは思いますが、自分をきちんと理解をしてくれ、1対1でとことん深ぼってくれるのは本当にありがたかったです。あと、授業の内容もさることながら、授業がない時でも、折に触れてもらったメールに救われたことも幾度もありました。その意味で精神面も含めて、全面的にバックアップ頂いたと思っています。あと、事務の方の誠実な対応には、いつも安心感を持てました
清水:
洋々のサービスを受けていて、ここはこうだったらよかったのに、というリクエストはありますか
Y. M. さん:
自宅から横浜が遠かったこと、でしょうか。私の場合、ということではありますけれど(笑)。他には、全面的にサポートして頂いたと感じているので思い当たりません
AO入試・自己推薦入試を志す人へのアドバイス
清水:
AO入試をやってよかった、と思うことは何かありますか
Y. M. さん:
受かったから言える、と思われるかもしれませんが、私はAO入試を通じて自分でも分かるくらい成長できたと感じています。私が志望理由書に書いたことは、当初は何となく自分が興味を持っているというレベルでした。が、出願に当たって調べたり考えたりしているうちに、自分が本当にこれを好きだ、ということを確信することができました。また、視野も広がりました。私はもともと引っ込み思案なところもあって、去年の今頃は人にヒアリングをして何かを調べるなどということは考えられないくらいでした。それが今では、もし今後何かを調べなければならない状態になった時には、まず聞いてみよう、飛び込んでみようと普通に思える位になっています
清水:
最後に、これからAO入試や自己推薦入試を受験しようと考えている皆さんにアドバイスをお願いします
Y. M. さん:
繰り返しになりますが、私はAO入試を通じて大きく成長できたと実感しています。ですので、是非多くの人にチャレンジして欲しいと思います。私は2期でリベンジを果たすことができましたが、たとえ結果が伴わなかったとしても、同じことを言ったと思います。周りにAO入試で残念な結果に終わった友人も沢山いますが、逆に入学の意欲を強くし、その結果を糧として、勉強にも一層力が入っているように見えます。もちろん、自分を見つめることは、非常に苦しいことでもあるので、世の中で言われている以上に精神的に辛い場面もあることもあると思います。一般入試の方が楽だった、と思ったことも一度や二度ではありません。けれど、それを乗り切った後の自信は自分にとってとても大きなものです。また、家族のありがたさを再確認することもできました。最も身近にいて私を支えてくれた存在でしたから。甘えろ、ということではありませんが、いい意味で周りの人を頼りながら、自分の本質を見極めていけるといいと思います。頑張ってください!
清水:
有り難うございました。Y. M. さんの今後のご活躍を、洋々のスタッフ一同、心よりお祈り申し上げます。