遠隔地でも電話指導と直前の面接対策を効果的に活用して早稲田政経AOに合格
電話でもアドバイスを受けられる洋々を知った時は『いいものを見つけたぞ』という気分でした(笑)
大分県 私立 大分東明高校 早稲田大学政治経済学部政治学科 AO入試 合格 |
洋々:
この度は早稲田大学政治経済学部政治学科のAO入試合格、おめでとうございます。AO入試の受験を考え始めた時期、およびそのきっかけについて教えてください。
松並さん:
AO入試で早稲田大学(国際教養学部)に入学した姉を見ていたので、高校入学時にはそのような入試で入れる大学や学部もあるのだと何となく知っていました。高1や高2の間は勉強以外にも自分がやりたいと思ったことについて学校内外の活動を行っていましたが、この頃は「もしかしたらAO入試を受けることがあるかも」と考えていた程度で、AO入試をメインに考えているわけではありませんでした。その後、早稲田大学の政治経済学部を本格的に志望するようになった高2の冬頃、この学部でもAO入試を実施していることを知り、志望校に合格するチャンスがあるなら受けてみよう、という気持ちで受験を決めました。
AO入試の準備はどのように進めましたか?
AO入試と言っても早稲田の政経の場合は活動報告書が500字と短いため、AOの準備が一般入試に向けた勉強の支障となることもなく、また英語と日本語の長文読解や記述は一般入試の対策にもつながると考え、高3の夏休みから秋にかけて双方の対策を並行して行いました。AOの対策は週に2回、問題を解く時間と復習の時間を設けました。あとは、移動時間を利用して社会で問題となっていることを扱う本や新書をこつこつ読むようにして、試験の文体やトピックに慣れるようにしました。
出願書類を作るとき、どんなことを心がけて完成させていきましたか。
下書きして、1日1回は読み直し修正する機会を設け、完成するまで実質1週間程度でした。活動報告書自体は短いですが、単に活動の羅列に終始するのでなくやはり志望理由や将来の目標に結び付けることも暗に求められていると思います。500字という短さ故に、逆に自分の活動や将来の目標・志望理由に一貫性を持たせる作業は難しかったです。なので、最初は字数を気にせずに下書きして、それを複数の方に添削してもらい、完成させました。
早稲田政経の論文審査については、どのような対策を行いましたか。
論文審査については、地元に対策を行える塾や講座がなかったため洋々で週に1回添削してもらい、電話でのアドバイスを意識した上で復習を行うようにしました。これを繰り返すうちに問題に対してどう文章を組み立てれば良いかの自分なりの「型」ができました。おかげで、客観的で説得力のある文章を限られた時間で完成できる文章力を養え、コツもつかめたため自信を持って本番に臨めました。あとは、社会的な問題を扱う試験の文体に慣れるため新書を毎日空き時間に読んでいましたが、この際に知識をつめることではなく試験で問われる「何が問題なのか」「これからどのような事態が起こるか」「どのような方向性で解決すべきか」といった展望や改善策を重視して読みました。この作業を通して答案作成の視点を身につけることが出来たと思います。
どのようなことを心がけて、論文審査の対策を行いましたか。
空欄は作らないことと、主張の見えやすい文章を書くことを最も重視していました。また文章読解問題も出題されるので、そこで点を落とすことはないようにしました。文章読解問題を軽視すると課題文の読み込み・理解が不十分となり、その後の小論文の作成でも方向を誤る危険があると考えたからです。英語については帰国生ということもあり自信があったものの、いざ過去問を解くと普段読み慣れない社会的なテーマについての文章が多かったため、日頃から英字新聞を読むようにしました。小論文は高度な文を書くのではなく、誰が読んでもわかりやすいように、いかに簡潔にまとめるかを意識していました。また時間内にすべての問いに回答するためにはスピードも文章構成力も必要です。空欄を残したまま答案を提出する受験生も意外と少なくないので、すべて回答できれば差をつけることができると考えました。そのため、普段の学習から、下書きなしで納得のいく小論文を完成させることを目標に練習していました。
実際の面接審査はどうでしたか?
まずは想定通り、志望理由について聞かれました。ここで将来の目標(ジャーナリスト)について触れたため、ジャーナリストを志したきっかけや尊敬するジャーナリスト、どのようなジャーナリストになりたいか、今の日本のジャーナリズムはどのような問題があるか、などと派生した質問を受けました。次になぜ政治学科にしたのか、政治学科でどんな勉強をしたいかについて聞かれました。第2外国語は何にするか、最近読んだ本は、といった質問もあり、今までの回答や将来の展望に即した返事をしました。また活動報告書に記載した活動や、そこで印象に残ったことなども質問されました。ここで活動報告書に記載した活動が多いものの、ただの羅列になっていると感じないかと聞かれました。自分なりに他にも活動がある中で志望理由に直結するものを選んだつもりだが500字という制限ではそう思われて仕方がないといった回答をすると、納得したようにうなずいてくれました。面接も時間が限られているため試験官も焦っているように見え、後半はペースが早かった分つっこんだ質問というより会話をしているような感じでした。私と試験官の間でやり取りが成立し、またTOEICスコアや活動についてほめられた点もあったため「大丈夫かな」と内心思いました(笑)。全体として、洋々での練習よりも深い質問をされることはなく、慌てることなく面接に臨めました。「圧迫」と聞いていたのですが、洋々での面接を経験したためかそうは感じませんでした。本番でははきはきした声で、怯むことなく試験官の目を見て自分の意見を述べることが出来たと思います。
AO入試・推薦入試・帰国生入試の対策を行うことで、ご自分の中にどのような変化がありましたか。
英語や国語の成績がAO対策もつられて上がったこともそうですが、なんといっても対策をしながら感じた「大学入試」の本番を受けるという緊張感が大きかったです。人より早い時期に入試を経験するため「受験生」ということを実感するようになり、またAOを通して将来のことも明瞭に考えたので、以前より何事にも本気で取り組むようになりました。意識が高くなったということですね。
洋々のことは、どのようにして知りましたか。
親がインターネットで見つけてきました。地元に早稲田の政治経済学部のAO対策を行える塾もなかったため、電話でもアドバイスを受けられる洋々を知った時は「いいものを見つけたぞ」という気分でした(笑)。過去問を解いただけでなく、その文章を実際に第三者に添削してもらわなければ実力にはならないと思ったため、受講しました。
洋々のサポートはいかがでしたか?
最初に感動したことは、洋々にAOの過去問が充実していたことです。販売されている赤本に載っているものよりも古いものもあり、その分対策がしっかり行えました。そして、電話を通しての指導は、疑問や発見をその場で解決できる利点があるため、些細な疑問もそのままにすることなく解消でき、しっかりとした理解が可能になったと思います。アドバイスについても実際にAOで合格した先生に自分の改善点をピンポイントに指導してもらったことで、本番も失敗することなく答案が作れる実力が身についたと思っています。
今後AO入試を受験しようか迷っている方にアドバイスをお願いします。
AO入試を考える場合、まずは一般入試の勉強との両立が気になるかもしれません。ですが、志望校に入学できるチャンスがあるなら後悔のないよう手を伸ばし、挑戦してみた方がいいと思います。AO対策をする中で、一般入試にもつながるしっかりとした実力を養うこともできる上、なにより「受験生」だという意識が高まることで気合の入り方も随分と違うものです。また、AO入試では過去の実績そのものではなく、むしろ現在・将来の展望や熱意が大事なので、例えば全国1位といったタイトルがなくても(私も持ってないです)誰にでも等しくチャンスは与えられています。当たり前のことですが、志望校の合格は入試を受けなければ手に入りません。自分の持つ可能性を最大限に活かす努力をすることで、将来につながる結果を残すことが出来ると思うので、受験生の皆様は全力で頑張ってください!
有り難うございました。松並さんの今後のご活躍を、洋々のスタッフ一同、心よりお祈り申し上げます。