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小論文解説:慶應義塾大学法学部FIT入試B方式(総合考査)


総合考査Ⅰ

問題文

問題文として図表やデータ・資料が例年、提示される。内容は、女性の就業率から内閣支持率の世論調査まで多岐にわたる。基本的には法律学科もしくは政治学科で使用され得る表やデータが載せられているものと思われる。2018年は「中国の貿易に関するデータ」のグラフを3つ組み合わせた問題であったが、東アジアの国際関係についての研究者が多いことに起因するのであろう。2017年「開戦の詔」などについても、日本の政治史研究者が作成しているものと思われる。
それらを踏まえると、出題の意図や資料の選定方法も見えてくる。それらはランダムに載せられているのではなく、前提となる条件を満たし、ある特徴や傾向をもつものだけが選ばれて、作問されているのである。

設問

「読み取り」を中心として、その「背景」や「仮説」を考察させる問題が多い。これは「時事的な知識としての背景や仮説」ということではなく、「データや資料から推測できる背景や仮説」ということである。そこでは論理を飛躍することなく、400字以内で語ることのできる「背景」や「仮説」を図表から導き出すことが求められているのである。データを観察する確かな視野と、段階を踏んで社会的な事柄を分析していく精度の高さを測ることが出来るような設問文が、そこでは設定されているのである。

対策

様々な資料を客観的に読み取る力と、それを冷静に分析していく練習は、積んでおいた方が良い。400字という指定字数も重要である。求められているのは400字以内で説明可能な「推測」であり、「論理」であるのだ。その範囲内で考えられ得る身近な「法」や「政治」にまつわるデータであれば、日ごろから、参考として「その背景には何があるのか」といった考察を深めておくのも有効であるのかもしれない。

 

総合考査Ⅱ

問題文

長い資料や問題文は付されていない。数行程度で解答作成の条件と要求が示されている、課題型の小論文である。そこでは現実とは異なる場面設定がなされていることが多い。「宇宙人」や「J.S.ミル」が出現することもある。が、本質はそこにはなく、「論理構造」の方にある。「この概念を具体化すると、どうなるのか」「Aの論理とBの論理を戦わせると、何が導き出されてくるのか」「Cの意見を展開し、突き詰めていくとどうなるのか」といった考察の「思い切りの良さ」や「緻密さ」が重要となってくるのである。

設問

FIT入試創設以来の設問傾向を見ていると、「法・政治学科の志望者として考えてほしい」という出題者側の思いが浮かび上がってくる。それでいて「自由な発想」を求めているところもある。これは慶應の「FIT入試らしい設問」と呼ぶべきものであるのかもしれない。
慶應義塾発表の評価基準では「ここでは想像力、独創性、発想力を考査します」となっているのだが、それらはすべて「論理性」と「説得力」を伴ったものなのである。そこに「論理性」がなければ「不条理の世界」を体現したような答案が出来てしまうのである。そうなると「法律学科的なルールの制定」や「政治学科的な政策の施行」というものが必要となる。法学部の教授が作問していることを考えても、設問の前提には「法学部生に向けた問題」という認識が横たわっているのだろう。

対策

FIT入試B方式の考査Ⅱに関しては、対策をせずに出来てしまう人もいるであろう。これは他の小論文にも多少は当てはまるのであるが、「それまで自然に培ってきた考察力と文章力」で練習をしなくても「書ける」人はいるのである。
ただ、小論文の場合はそれを評価してくれる第三者の存在が必要となる。自分で「書ける」と思っていても、読み手がまったく納得してくれないということもあるのだ。特に「独創性」などといったものに関しては、自分よりも広い視野と深い知識をもった者に見てもらわないと適切な判断はできないのである。「対策」として「他者の視点」を入れることは、効果的なことである。

合格レベル

FIT入試B方式の二次合格者は2021年の場合、一次合格者の法律学科では約79%であり、政治学科では約73%となっている。2021年は感染症の影響で「問題」は例年と異なるものであったのだが、人数としては変わらないであろう。B方式では「10分間の個人面接」も課されるのであるが、総じて、「残りの2~3割」に入らなければよいのであろう。これは「考査Ⅰと考査Ⅱと面接を含めて、残りの2~3割」ということである。これは論述試験も面接も、「受験者の中での平均点」を取れば確実に受かるということである。

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