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小論文解説:慶應義塾大学総合政策学部


問題

他学部とは異なり、慶應義塾総合政策学部では「前書き」と「資料」と「設問」が一体化している小論文が出題される。形式上も問題全体に対する説明としての「前書き」と、設問と、資料の区分がなされていないのが特徴である。そのため、どこに設問があり、そのヒントがどこにあるのかということが定まってはいないのだ。総合政策学部では、表紙の次ページからはじまる「前書き」説明から、最後の資料まで含めて「全部で一問」と理解しておいてほしい。その点を見落としてしまうと、答案作成の方向が見当違いの方へと進んでしまうのだ。
次にその内容についてであるが、総合政策学部では近未来的な予測や科学技術を使ったアイディアについてではなく、どちらかというと現代社会に関する分析や統計結果を示したテーマが多く出される傾向にある。客観的かつ俯瞰的に見た現実に、数値や図式や考察を通してどこまで事実としての広い普遍性を持たせることが出来るのか、という試みが求められているのである。「前書き」などの説明文ではその方法論が示唆されており、資料ではその具体例が提示される、というのが基本的な形式となっている。

 

設問

総合政策学部の設問も、「設問全部で一問」と認識しておく必要がある。そこではたとえば「問1だけを見て解答を作成する」ということをやってしまうと、問2や問3との関連性から、後になって修正を強いられることが多くあるのだ。そこでは「他からは独立しているように見える一つの設問」があったとしても、他の設問との関連性を第一に疑い、「前書き」説明から資料の最後までの問題文全体から導き出せる解答を考えた方がよいであろう。
そして最も重要であり、考慮すべきなのは「問題発見・問題解決」というSFCの方針であろう。環境情報学部が「問題解決」に重点が置かれているのに対し、総合政策学部は「問題発見」に重点が置かれている。図表やデータを分析して、俯瞰的に社会の現状を観察していく。そしてそこに散在している「問題」を見い出し、それを「全体最適」を目指して原稿用紙の中に配置していく。「具体的な解決策」が求められることはあまりなく、「多様な現実」を提示して、そこから「解決の方向性」のみ回答することで答案を終わらせるというのが、総合政策学部の特徴なのである。

 

合格レベル

2020年度一般選抜得点状況(慶應義塾HPより)では総合政策学部の場合、数学・情報・外国語(200点)小論文(200点)合計400点であり、合格最低点が246点となっている。全体として61.5%の得点であれば、ボーダーラインに達することになる。年度によってはこれが7割近くなることもあり、一般的には6~7割、合計240点~280点の点数を取っていればボーダーラインに届くものと言われている。

 

対策

合格レベルの答案に達するためにすべきことであるが、SFCの場合、まずは英語と数学の「確実に取れる点数」を決めておくことであろう。たとえば過去問を数年分やって数学が平均8割とれているのであれば、小論文は5割~6割程度で十分ということになる。逆に英語が毎回6割程度であれば、小論文は7割前後を目指さなければならなくなる。
そこで、たとえば最低限度の5割を目指すのであれば、資料読解と指定字数と図絵と時間さえ気にすればよいであろう。もちろん総合政策の場合は、資料の量が異常に多く、指定字数が多い年度もあるために、練習を積まないと時間内に終わらせられないことがある。それは「慣れ」や「集中力」のみで克服することもできる。が、それには個人差があるので、「安全性」を考えるならば「総合政策学部の傾向」を理解しておくことを勧める。たとえば「問題発見」や「分野横断的な取り組み」「多面的視野」などといったことを資料の中に見い出し、それらを回答に組み込む練習を積んでおけば、比較的短い時間で答案を作成できるようになるであろう。

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