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大学入試における小論文


 

大学入試における小論文

一般入試で小論文を採用している大学は少数派ですが、その割合は少しずつ増えています。

しかしながら、受験生の小論文対策の開始時期は、他の教科と比べて遅くなりがちです。

英数国といった主要教科とは異なり、大半の高校ではそもそも授業自体が設置されていません。

予備校でも、小論文の開講は早くても高3からというのが一般的です。

しかも、学校や予備校における指導法も、他教科と比べて確立されているとは言えません。

たとえば、教える側がそもそも小論文はどのようなものなのか? 作文とは何が異なるのか? すら把握できていないケースも散見されます。

論理的であるとはどういうことなのか? どうすれば説得力を強化することができるのか? といった辺りまで踏み込めばさらに危うくなりますし、課題文の要約の仕方や抽象的根拠と具体的事例の対応のさせ方、譲歩批判の使い方といった個々の技術となると、自信を持って説明できる方がむしろ少数派でしょう。

添削も、得点力を効率よく向上させられるような指導が出来ているケースは稀です。

たとえば、本番でどのような形式の問題が出るかは予想できても、どのような論点が取り上げられるかを予想するのは困難です。

とすれば、目の前の答案の完成度を上げることはそんなに重要ではなく、むしろ、次の答案に生かせるような指摘をすることが求められます。

しかし、大手の通信添削サービスを見ていても、「その答案」にしか役に立たない、対症療法的なコメントが目立つのが現実です。

また、小論文には加点要素と減点要素が存在します。

ざっくり言うと、前者は内容や構成に優れたところはあるか、あれば得点をプラスする、後者は文章や表現に誤りはあるか、あれば得点をマイナスするといった感じになります。

小論文の指導者が重視すべきは、言うまでもなく、前者の加点要素を増やすことです。

これが増えない限り決して得点は伸びないのですが、文章や表現のアラを指摘、修正するだけの指導が多く見られます。

赤ペンでびっしりと書き込まれていることが多いため、情熱的な指導に見えるのですが、得点力の向上には繋がりませんし、どうでもいい指摘をたくさん行うことで重要な指摘が埋もれてしまう(時には指摘がなされていない)という点で、むしろ罪が多いと言えるでしょう。

「てにをは」直しなど、ほとんど意味がないのです。

以上の理由から、小論文は合格に必要なレベルが他教科と比べて大幅に低くなっています

たとえば、私立大学最難関の慶應義塾大学は一般入試においてほとんどの学部で小論文を採用していますが、洋々の受講生には高3の12-1月ぐらいから小論文の対策を開始し、2月に合格しているケースも少なくありません。

極端な場合は、試験の数日前から小論文の受講を開始し、複数学部に合格している例もあります。

(ただし、こうした超・直前期からの対策をお勧めしているわけではありません。ある程度時間を掛けた方が実力は高まりますし、本番のリスクを抑えることにも繋がります。)

これは英語や社会といった、他の教科では考えられないことです。

いかに効率良く勉強した場合であっても、英語であれば1-2年、社会でも半年-1年は対策を継続する必要があるはずです。

小論文は周囲の受験生のレベルが必ずしも高くないため、資料の把握、書くべき内容の発想、文章化といった基本的な技術を習得するだけでも、容易に合格ラインに到達することができます。

そして、そのための対策であれば、実のところ、そんなに時間は掛からないのです(洋々では通常4-6ヶ月の間、対策を継続することを推奨しています)。

 

小論文の合格ライン

小論文は他教科と比べて合格に必要なレベルは高くありません。

では、具体的にはどのぐらいのレベルに到達していれば、大学入試で合格が見込めるのでしょうか?

おそらくは以下の条件を満たせば、入試本番において高い確率で合格ラインを突破できる筈です。

・設問条件を守ること

・(資料が与えられている場合は)資料の内容を適切に把握すること

・設問の要求に即して自分の意見を述べること

・意見の裏付けとなる根拠を論理的かつ説得力を持って示すこと

……以上です。

一方で、

・個性的・独創的な発想を盛り込むこと

・豊かな知識や教養をアピールすること

・優れた文章力・表現力を示すこと

といった辺りは、あるに越したことはありませんが、なくても合格することは十分に可能です。

たとえば、慶應義塾大学法学部の一般入試においては、小論文の問題の表紙に「法学部の論述力試験について」と題して、以下のような説明がなされています。

「この試験では、広い意味での社会科学・人文科学の領域から読解資料が与えられ、問いに対して論述形式の解答が求められる。制限時間は90分、字数は1,000字以内とする。その目的は受験生の理解、構成、発想、表現などの能力を評価することにある。そこでは、読解資料をどの程度理解しているか(理解力)、理解に基づく自己の所見をどのように論理的に構成するか(構成力)、論述の中にどのように個性的・独創的発想が盛り込まれているか(発想力)、表現がどの程度正確かつ豊かであるか(表現力)が評価の対象になる。」

つまり、

・課題文を読解する力

・答案を論理的に構成する力

・独創的な内容を発想する力

・文章力・表現力

の4つの評価基準を示しているわけですが、例年、合格者の再現答案を分析すると、上の2つ、すなわち、

・課題文を読解する力

・答案を論理的に構成する力

を満たしていれば、十分に合格点を確保できている印象があります。

 

小論文が課される大学

以前から、

慶應義塾大学: 法学部、文学部、SFC(総合政策学部、環境情報学部)、経済学部、医学部、看護医療学部

早稲田大学:  スポーツ科学部

上智大学:   文学部

青山学院大学: 文学部、総合文化政策学部、地球社会共生学部

法政大学:   文学部

といった辺りは、小論文を採用していましたが、大学入試改革の流れで近年は、たとえば、

上智大学:   神学部、総合人間科学部、法学部、外国語学部、総合グローバル学部

青山学院大学: 教育人間科学部、国際政治経済学部、コミュニティ人間科学部

等も、小論文(あるいは小論文のエッセンスを含む問題)を利用するようになっています。

また、上記の大学・学部以外でも、医学部や看護学部は、適性審査の一環として小論文が課されることが多いです。

なお、AO・推薦入試では、ほとんどの大学が二次試験で小論文を採用しています。

 

小論文の出題形式(基本編)

小論文の出題形式は、大きく分けて以下の4つがあります。

課題型小論文

タイトルが与えられ、それについて自分の考えを述べるタイプの小論文。

たとえば、「読書の意義について論じよ」「任意の地球環境問題を一つ取り上げ、解決策を示せ」等。

タイトルの他、問題文や注釈で背景的知識が与えられることもあるが、それでも答案作成に際してはある程度の知識が求められることが多い。

文章読解型小論文

課題文が与えられ、それについて自分の考えを述べるタイプの小論文

課題文を要約したうえで、その主旨に対して自分の意見を述べ、根拠を示すことが多い。

現在最もポピュラーな出題形式

設問に定めがない限り、課題文に対して賛成/反対、どちらの立場を採ることもできるが、一般的には賛成の立場を採り、根拠で差別化すると書きやすい。

課題文の把握に失敗すると出題意図とかけ離れた答案を作成してしまうリスクがある反面、正しく把握が出来れば後は課題文を踏まえつつ論述できるため、知識の比重は小さくなる。

表・データ分析型小論文

表やデータが与えられ、それについて自分の考えを述べるタイプの小論文。

表やデータから客観的に読み取れる情報(=事実)を抽出し、それを踏まえて考えられること(=解釈)を付与したうえで、それに対して自分の意見を述べ、根拠を示すのが一般的。

表やデータを分析することで、何らかの社会問題が浮上することが多く、そうした場合は基本的にはその解決策を示すことになる。

もともとは理系学部で多く出題されていたが、統計学の流行も手伝ってか、近年は文系学部での出題も急増している。

絵画・写真鑑賞型小論文

絵画や写真が与えられ、それについて自分の考えを述べるタイプの小論文。

絵画や写真から客観的に読み取れる情報(=事実)を抽出し、それを踏まえて考えられること(=解釈)を付与したうえで、それに対して自分の意見を述べ、根拠を示すのが一般的。

小論文に個性や経験といった学力では測れない価値が求められた時代に流行したが、それらがAO入試(総合型選抜)・推薦入試(学校推薦型選抜)で測られるようになり、小論文に課題文や表・データを正確に把握する力、自分の意見と根拠を論理的に展開する力といった学力的な要素がより求められるようになった結果、出題頻度は減少の一途を辿っている。

いずれの場合も、自分の志望校の出題形式を把握し、対策の効率を高めることが重要です。

たとえば、志望校で1 課題型小論文が出題される場合は、早い段階から小論文のネタ本等を導入して背景的知識を増やし、それらを答案で運用することを通じて、根本的な思考力を高めていきたいところです。

また、志望校で2 文章読解型小論文が課される場合は、課題文を確実に把握するために、課題文を論理的に読み解き、素早く要約するといった現代文的なスキルを鍛えておく必要があります。

ちなみに、洋々では考え方、書き方といった小論文の基本が身につくと、受験学年以外でも過去問を利用した演習を行います。

これは早い段階で志望校の出題形式を把握し、以降の対策の効率を引き上げることを目的としています。

 

小論文の出題形式(応用編)

小論文の出題形式は、大別して、

1 課題型小論文

タイトルが与えられ、それについて自分の考えを述べるタイプの小論文。

2 文章読解型小論文

課題文が与えられ、それについて自分の考えを述べるタイプの小論文。

3 表・データ分析型小論文

表やデータが与えられ、それについて自分の考えを述べるタイプの小論文。

4 絵画・写真鑑賞型小論文

絵画や写真が与えられ、それについて自分の考えを述べるタイプの小論文。

の4つに整理することができますが、例外も存在します。

まず、上位校ではしばしば、これらを組み合わせた出題形式が見られます。

たとえば、慶應義塾大学の総合政策学部の一般入試、早稲田大学政治経済学部のグローバル入試等では、ほとんどの年度において課題文と表・データの双方が与えられ、それらを踏まえつつ小論文を作成します。また、こちらは大学入試ではありませんが、都立日比谷高校の推薦入試の小論文も同様の形式を採用しています。

また、1-4のカテゴリーに分類できても、処理の方法が異なる場合もあります。

たとえば、慶應義塾大学法学部のFIT入試B方式の総合考査Ⅰにおいては例年、表・データ等は与えられるものの、客観的に読み取れる情報(=事実)を抽出し、事実を踏まえて考えられること(=解釈)を付与すればよく、それらに対する解決策等は求められません。

こうした例外的な出題形式を備えた小論文では、対策が出来ている人と出来ていない人とで大きな点差がついてしまいます。

入試直前でなければ、解ける解けないは重要ではありません。

志望校の過去問にはなるべく早めに取り組み(少なくとも目を通し)、傾向と対策を理解しておきましょう。

 

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