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小論文解説:上智大学外国語学部フランス語学科(公募推薦)

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問題文

内容は「フランス語」「外国語学習」「異文化理解」「グローバル化」「日本文化」など、国際系の学部で頻出のテーマが多い。問題文の文章自体はそれほど難しいものではない。長さについても、一般的な受験生が90分という時間内で読み、それについて考え、解答を作成するのには過多でも過少でもない分量である。
ただ、傍線部の意味を説明する問題が出されるため、細部に至るまでの、正確な理解を強いられることもある。その「正確な理解」については、フランス語やフランス文化の知識がなければ出来ないというわけではない。「文章読解」の範囲内で、問題文の細部にまで目が行き届けばよいのである。

 

設問

もっともシンプルな年度の場合は、一つの問題文に対して「要約説明問題400字+意見論述問題800字」の設問があるという形式である。「要約説明問題」に関しては、それ以外に2~3つの小問が加わることもある。その場合、字数はどれも100~200字程度となっている。
「意見論述問題」に関しては、大抵は800字であるが、1200字ほどに字数が増えることもある。内容は「本文に対するあなたの意見」が求められる場合と、本文を参考として「あなたが大学で学ぶこと」を求められる場合がある。「あなたが大学で学ぶこと」については、「簡易版の志望理由書」と捉えて良い。そのため、あらかじめ下書きを作成しておいた方が有利であるし、書類関係と小論文との整合性をあらかじめ維持しておかないと、小論文と共に面接でも不利になる可能性がある。「本文に対するあなたの意見」については、一般的な文章読解型小論文と同じものである。設問1が要約で、設問2が意見論述というのが基本形なので、設問1の内容を土台として、設問2の解答を作成していけばよい。

 

合格レベル

自己推薦書とレポート課題、面接とともに判定される。上智大学外国語学部フランス語学科の場合、2015年が2.7倍、2017年が2.6倍であるが、2018年から1.3倍、2019年1.3倍、2020年1.5倍、2021年が1.7倍となっている。倍率は2倍弱と見て良いのではなかろうか。そうすると、受験者の中で「平均以上」の点数をとれば合格ラインに届くことになる。「要約」では7~8割の正答率を目指し、「意見論述」では「著者の論理や思考の枠組みを理解していること」を答案内で示すことができれば十分なのではなかろうか。

 

対策

ロシア語学科、ポルトガル語学科ともに共通して言える「対策」は、「志望理由書の原型を作成する」ということである。そしてそれを「小論文の問題」に合わせて変形できるようにしておくこと。それぞれの語学科で学ぶ意味や意義を考える。それぞれの言語と「自己」との関係性などを探る。それらをどのような文脈の中でも語れるように準備することが、上智大学外国語学部の公募推薦「対策」としては欠かせないのだ。
それ以外の小論文対策としては、多少の「国際状況への興味」と多少の「小論文の解法に関する知識」があれば十分であろう。「小論文に知識は要らない」とよく言われるが、そうであっても要約に「自分なりの解釈」を書いてしまったり、グローバル化する社会の現状把握を誤ったまま意見論述を書いていては、高得点は狙えないのだ。そのような「基礎的部分」は確実に押さえておかなければならない。その上で、「小論文」以外で「平均点」を取れる自信がある受験生であれば、小論文は「問題文を客観的に読み、設問の要求に適切に応える」ということだけを意識していればよいであろう。
 

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