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小論文解説:上智大学総合グローバル学部総合グローバル学科(公募推薦)

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問題文

学部名の通り「グローバリゼーション」に関する問題文が選ばれている。「グローバリゼーションに関する文章」というだけで、ゲームの世界から軍事同盟に至る内容まで、幅広いテーマが出題される。「問題文」として文章読解が困難なものが載せられることはないが、様々な形の「グローバリゼーション」のうち、どのような形の「グローバリゼーション」について語られているのかという見極めが難しいこともある。その点においては「総合グローバル学部」に行くのであれば知っておいてほしいし、即座の判断が出来てほしいところでもある。
また図表や資料や(新聞、雑誌の)記事を使用した問題文があったり、課題型の小論文が出題されたり、「グローバリゼーション」以外の部分ではほぼ何も定まっていないのも、特徴であろう。かろうじて「貧困」「紛争」「アジア」「アフリカ」といった枠はあるようであるが、それ以外の内容が出されることも多いのだ。

 

設問

「問題文」と同様に「設問」に関してもほぼ定まった「形式」というものはない。これも「学部名」の通り「グローバリゼーション」にまつわる内容が問われるのであるが、「解決策」を求められることもあれば、「グローバリゼーション」の内容を分析するものもあるし、「要約・推論」しか求められてはいない問題もある。
ただ、すべて「グローバリゼーション」というテーマに対して「ローカリゼーション」があることを考慮しそれを前提とすべきという点では、出題者が求める「考察の方向性」は定まっているのかもしれない。その「グローバル」の形や「ローカル」の形を抽象的に、また具体的に説明していくことが最終的には、表面的には変化してく総合グローバル学部の小論文の、本質的な意図なのであろう。

 

合格レベル

自己推薦書とレポート課題、面接とともに判定される。基本的にはすべての試験が「グローバリゼーション」というテーマで一致している。その中で、小論文では発想力と文章力と「(他者の考える)グローバリゼーション」についての考察力というものが試されている。上智大学の公募推薦では、それらを合わせて「合格点」に達すればよいのである。総合グローバル学部の場合、2021年では志願者数133人に対して52人の合格者が出ており、倍率は約2.6倍となっている。するとここでは、自己推薦書とレポート課題と面接と小論文を合わせて、上位約4割に入ればよいということになる。

 

対策

文章力の養成や、小論文の基本的な解法といったことを除けば、総合グローバル学部でやるべきことは一つであろう。それは「常にグローバリゼーションとローカリゼーションについて考える」ことである。社会的な出来事も、身近にある物事も、すべては「グローバル」と「ローカル」の組み合わせによってつくられている。たとえばいつも手にしているスマートフォンはアメリカの会社が東南アジアの工場で作った製品であり、それを日本の企業が輸入して、今ここというローカルな場所にある。私の手の中にあるスマホはそのような意味では「グローバル」であるとともに「ローカル」なのだ。そのような分析と考察を、自分が興味のある事柄から、現在の社会状況に至るまで、いつも試みておいてほしい。それが出来るようになれば(小論文の解法を知っており、文章力が備わった者であれば)総合グローバル学科の問題も容易に解けることであろう。
 

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