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小論文解説:上智大学法学部国際関係法学科(公募推薦)

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問題文

上智大学の国際関係法学科の問題文は、「法学部」と言うよりは「国際系」の学部に近いものである。たとえば上智の入試で言うと、法律学科の小論文ではなく、総合グローバル学科の小論文に似ているのである。
その内容は核兵器の廃止や日米安保、世界の平和問題を中心として、労働移民やグローバル化と感染症(2015年MERSの感染拡大について)対策などという「国際社会」についての問題なのだ。そこでは「国際関係」が重視され、法学部的な「議論」や「対話」「賛否の判断」「解決策の提示」「政策提言」といったものはそれほど求められてはいないのである。そうではなくて、「世界的な視野」「他国と日本との違い」「グローバル化する現代社会について」といったものがテーマとなっている。
その意味では回答にあたっても、読解の際にも時事的な現代社会のイメージというものは持っておいた方がよいであろう。その中でも国際的な変化や動向については、日ごろから強く意識しておかないと、問題文の読解においても不利になるのかもしれない。

 

設問

設問は基本的には「本文に対して、あなたの意見を述べなさい」というシンプルな、小論文の設問としては典型的なものが多い。時間は60分指定字数は800字である。
このような設問と指定字数と時間から考えられ得るのは、「慣れていないと書き切れない」ということであろう。課題文を参考として、それを土台に自分の意見を組み立てていく。その「組み立て方」をある程度まで築き上げておかないと、設問の意図に適した解答は、なかなか作れないのである。
さらにそこに「具体的事例を挙げながら」といった条件が付されていることもある。そのような場合は具体的な「国際関係における事例」を知っていないと解けないのである。そこはやはり「国際関係法学科」の受験資格として、時事的な国際的事例をいくつか挙げられることが「常識」となっているのであろう。

 

合格レベル

2013年の約3.0倍をピークに、それ以降の年は平均して1.5倍前後といった倍率である。つまり、「自己推薦書・レポート課題・面接・小論文」を合わせて全受験生の上位2/3に入ればよいのだ。これは「平均点=半数」に満たなくても受かるということを意味する。小論文に絞って言えば、おそらく「設問への応答」と「具体的な事例」と「結論の深さ」に大きな欠陥やズレがなければ良いということであろう。

 

対策

日本国内の憲法や法律については基礎的な項目さえ踏まえていればよいであろう。読解力や文章力、小論文の「書き方」「考え方」についても基礎的な項目は必須であり、その「基礎」さえ備えていれば十分であるとも言える。
それよりも、常に国際関係を見据えることの出来る「視野の広さ」を獲得する方が重要である。「今の世界」はどうなっているのだろうか。そこに問題・課題はないのか。「いま起こっている紛争」には、どのようなものがあるのだろうか。その原因は? それに必要となる条約は? 日本との関係性は? そこで自分自身に出来ることはないのだろうか。 …といったことを調べたり、考えたりしておくのは「対策」として有効であろう。そしてそれらの「考察」を、問題文や設問の意図に近づけて語ることが出来るようになれば、上智大学国際関係法学科の小論文も容易に解けるようになるであろう。
 

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