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小論文解説:上智大学総合人間科学部心理学科(公募推薦)

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問題文

超長文が毎年2つ載せられる。内容としては、科学的な実験の経過や、心理学的な考察医療系の研究生物学の話題などが過去には出題されている。傾向としては「理系の学部で出題される自然科学系の小論文」のように「知識」が必要なわけではなく、また「文学や法学、経済学などの文系小論文」のように言語的な難解さを伴うものでもない、ということが挙げられる。そのため文章自体が「読みにくい」「理解しにくい」ということはない。
ただ、(一般的な書籍であれば分かるが入試問題としては)先が見えないほどの長文である。それが2題載せられる。そのために、集中力が途切れてしまうと90分という時間内に読み終えることも困難となる。自分なりの「速読技術」と「集中力」は上智大学心理学科の公募推薦入試には欠かせない。

 

設問

設問は、1つの超長文に対して2~4問程度である。問題文の長さに対して設問の方は淡白な印象を受ける。字数も50字前後から、長くて400字までである。その内容も、ほぼ「現代文」という形式で、「穴埋め問題」や「要約説明問題」が中心である。自己の意見を述べたり、独自な具体的事例を挙げる小論文的な要素は少ない。その意味では「平易な文章の読解」が出来れば回答できそうであるが、問題文が超長文であるために、該当箇所を探すのは困難である。
さらに「解答作成」段階になると、「文言の取捨選択」や「言い換え説明の選別」に時間が必要となってくる。「解答」は、該当箇所が一か所しかなく、それをそのまま抜き出してくれば作れてしまうこともある。そうではなくて、該当箇所が数か所に散らばり、それらをまとめねばならない場合や、そこに推論を加えないと論理的な文章として成立しないこともある。

 

合格レベル

自己推薦書とレポート課題、面接とともに判定される。2015年は5.0倍、2017年が1.9倍、2019年は4.3倍、2020年は4.2倍、2021年は4.4倍という受験者数の倍率である。上智大学公募入試の中では高倍率と言える。小論文では、まず「すべて回答できるかどうか」で差が出てくる。超長文の問題文を読み切り、理解し、すべての回答を時間内にまとめ上げることが出来れば「悪くない」といったところであろう。

 

対策

上智大学の「特別入学試験」では、すべての入試制度と学科試験において「慣れ」が不可欠となってくる。すべての「特別入学試験」において、独自で特異な入学試験が用意されているのである。その中でも心理学科は、カトリック推薦と公募制入試とで全く異なる問題形式となっている。「総合人間学部心理学科」という枠組みではなく、「心理学科・公募制入試」という枠組みでの準備が必要なのである。
そうなると、やはり「超長文にどう対処するか」という戦略を練ることが最大の課題となってくる。「速読」が得意であれば有利になるが、それが苦手な受験生はかなりの練習を積まなければならないだろう。「要点」を中心に文章の趣旨を理解していく。そのような「自分に最適な読み方」を、9月までには身に付けておくべきである。そして、そこから、「設問」への「回答」対策へと移る。「現代文の記述式解答の作成方法」は心得ていることを前提として、そこに「推論」と「多少の意見や具体例」をどう加えていくのか、といった小論文的要素の獲得に取り組めば、十分である。
 

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