キャッシュ


コンピュータの世界でキャッシュの考え方はとても重要である。キャッシュは簡単に言えば頻繁に使うものを簡単に素早くアクセスできるところに置いておく仕組みである。簡単に素早くアクセスできるところは容量に限りがあるため、そこに何を置くかは重要である。たとえば、コンピュータの頭脳部分であるCPUは頻繁に使うデータを短時間にアクセスできるキャッシュとよばれる場所に置き、普通の情報を通常のメモリに置く。キャッシュは通常のメモリほど容量がないため、よく使うデータだけをキャッシュに置く必要がある。どういうデータをキャッシュに置くかということは、コンピュータの処理速度に大きく影響する。

このキャッシュの考え方はいろいろなことに応用できる。たとえばパソコンのデスクトップに置くファイル。デスクトップに置いたファイルはすぐに開くことができるので、よく使うファイルはここに置いておくと便利だ。しかし、あまり整理せずにいてデスクトップにあるファイルの数が多くなり過ぎると必要な時に必要なファイルがすぐに探せなくなる。ファイルを使用する頻度をよく考えて本当に必要なファイルだけをデスクトップまたは簡単にアクセスできるところに置いておくのがいい。

オフィスの机の上(本当のデスクトップ)も同じだ。よく使うものを置いておけば効率よく仕事ができる。ただ、スペースは限られているので机の置くものは最低限必要なものに抑えるべき。ノートパソコン、メモ帳、ボールペンは必須。何か月も開いていない本や辞書を置いておくのはスペースの無駄遣いかもしれない。

ズボンのポケットに入れるもの、普段持ち歩く財布や鞄の中に入れておくものも同様だ。これらのスペースはコンピュータのキャッシュと同様、すばやくアクセスできるが、容量が限られている。そこに何を入れておくかは、普段の生活が効率のよいものになるかどうかに大きく関わる。財布にほとんど使っていないポイントカードがたくさんたまっていたりしないだろうか?

キッチンの限られたスペースに置く調味料や洗面台の限られたスペースに置く洗面用具も同様だ。どんなに大きなキッチンやバスルームを用意しても手を伸ばせば届く場所は限られている。効率をよくするために大事なのは全体のスペースを広げることではなく、自分の手の届く範囲に何を置くかという優先づけだ。

仕事に追われると自分の脳の回転がもっと速ければと思うばかりだが、せめて自分に近い貴重な場所(財布の中やオフィスの机の上など)をよく整理して、脳のスピードが現状のままでもよいアウトプットを出せるように気をつけたい。


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洋々代表。日本アイ・ビー・エム株式会社にて、海外のエンジニアに対する技術支援を行う。その後、eラーニングを中心とした教材開発に、コンテンツ・システムの両面から携わる。 東京大学工学部電子情報工学科卒。ロンドンビジネススクール経営学修士(MBA)。