アメリカのWest Point(陸軍士官学校)に入学した人の中で将来的に軍の中で最も出世するのは軍の仕事自体に興味を持って選んだ人という研究結果がある。仕事自体に対する情熱などの内的動機が重要であるだけでなく、報酬や地位などの外的動機はネガティブな効果をもたらすこともあるとのこと。仕事でも勉強でも実現したいことがあってそれに向かって努力することは大事だしモチベーションも上がる。ただ、あまりに目的的になってしまうと本来の仕事や勉強の楽しみを失うことになりかねない。使命感に燃えて頑張る人より、今、目 [→続きを読む]

ベートーベンの交響曲第9番は彼の作った数多くの楽曲の中でも最高傑作と称されることが少なくない(私を含めて人類史上の最高傑作と考える人もそれなりにいると思う)。ベートーベンは1827年56歳で生涯を閉じたが第9が完成し初演されたのは亡くなる3年前の1824年、53歳のときだ。それまでも数々の名曲を生み出してきたが一生を通してよりよい音楽を求め続けていたのだろう。聴覚障害だけでなく様々な病気に苦しむ人生で順風満帆というわけではなかったが最後まで究極の音楽を追求し続けた執念が伝わる。 ベートーベンより [→続きを読む]

コンピュータプログラムのコードを書いていて、より効率的な方法があることを知ったときにもっと早く知っていればよかった、ということはよくある。ほんの少しのことを知るだけでコードを書く時間が半減したり、書いたプログラムの実行スピードが倍になったりする。もっと早く知っていたらこれまでのプログラムの作成にそこまで時間はかからなかっただろうし、コードがもっときれいに書けて改変するのも簡単だったろうに、と思ってしまう。 だからといって初めに大事なことを一通り習った上でコードを書けばよいかというとそれも簡単では [→続きを読む]

何事も成果を上げることは簡単ではない。3年間きつい練習を積み重ねて大会に臨んでも1回戦で負けることもある。毎日数百回素振りを続けていても大事な試合で打てるとは限らない。問題集を何周回していても試験本番では解法が思いつかないかもしれない。こつこつ語学の勉強を続けていても流暢に話せるようになる保証はない。そのくらいならまだいいかもしれないが、たとえば一生かけて一つのことを研究し続けても大した発見ができないこともある。国民が注目するような重大事件に対して10年、20年懸命に捜査しても未解決のままのこと [→続きを読む]

新年おめでとうございます。 今年も受講生のよりよいサポートの実現を目指し、大胆かつ細心にやるべきことを実行していきたいと思います。 2025年も何卒よろしくお願い申し上げます。

洋々が渋谷に移ってきてから10年目の今年、お陰様で受講生の数は順調に増え、年間の個別指導の実施回数は過去最高を記録した。コロナ禍が収まってもオンラインで実施するサポートの割合は一定の水準より下がらないままではあるが、それでも全体が増えた分、渋谷で実施するサポートの数は増え、今年は夏前に従来の渋谷本校、渋谷アネックスに加えて青山別館をオープンして個別指導のブースを拡充した。また、6年ぶりに夏秋の繁忙期に水曜日と祝日も校舎を開放し、多くの受講生を迎えることができた。 受講生が増え、受験校の多様化が進 [→続きを読む]

今年は高校で新しい学習指導要領の下で授業を受けてきた生徒が初めて受験学年になっている。すでに実施されている総合型選抜や学校推薦型選抜について昨年から大きく変わった印象はないが、東京大学を始めとする国立大学の多くが共通テストで「情報I」を必須とするなど一般選抜の教科・科目は再編成されている。2025年1月に行われる共通テストの出願者数は49.5万人と7年ぶりに増加した。現役生の中で共通テストに出願した人の割合は45.5%で前身のセンター試験も含めて過去最高だという。 大学受験の中で総合型選抜の占め [→続きを読む]