洋々が渋谷に移ってきてから10年目の今年、お陰様で受講生の数は順調に増え、年間の個別指導の実施回数は過去最高を記録した。コロナ禍が収まってもオンラインで実施するサポートの割合は一定の水準より下がらないままではあるが、それでも全体が増えた分、渋谷で実施するサポートの数は増え、今年は夏前に従来の渋谷本校、渋谷アネックスに加えて青山別館をオープンして個別指導のブースを拡充した。また、6年ぶりに夏秋の繁忙期に水曜日と祝日も校舎を開放し、多くの受講生を迎えることができた。 受講生が増え、受験校の多様化が進 [→続きを読む]

今年は高校で新しい学習指導要領の下で授業を受けてきた生徒が初めて受験学年になっている。すでに実施されている総合型選抜や学校推薦型選抜について昨年から大きく変わった印象はないが、東京大学を始めとする国立大学の多くが共通テストで「情報I」を必須とするなど一般選抜の教科・科目は再編成されている。2025年1月に行われる共通テストの出願者数は49.5万人と7年ぶりに増加した。現役生の中で共通テストに出願した人の割合は45.5%で前身のセンター試験も含めて過去最高だという。 大学受験の中で総合型選抜の占め [→続きを読む]

これまで総合型選抜に取り組んできたけれどいい結果を出せなかった人が今から一般選抜の準備をするというと無謀に見えるかもしれない。確かに今から本番までの3か月弱という時間は一般的な受験準備と比べてかなり短い。他の人が1年以上かけて大学受験用の塾に通ったり、夏休みの間に毎日1日中勉強したりしていたのに比べて圧倒的に時間が足りないように感じるかもしれない。ただ、塾に通っていた人がそれだけでできるようになるわけではないし、結局は自分でやらなければいけない中、1年を通して集中して効果的に取り組めている人は意 [→続きを読む]

文部科学省の進めるGIGAスクール構想やコロナ禍の影響で教育の現場でのICT機器の利用が進んでいる。文科省が先月発表した資料によれば小中高の児童生徒1人あたりの学習者用コンピュータ台数は1人あたり1.1台になり普通教室における無線LANの整備率は96%まで進んでいる。文科省はGIGAスクール構想で「我が国の教育実践と最先端のICTのベストミックスを図ることにより、教師・児童生徒の力を最大限に引き出す」ことを掲げ、ICTの活用の例としてインターネットを活用した調べ学習や写真・音声・動画等を用いた多 [→続きを読む]

洋々では2006年からAO入試の準備のサポートをしているので始めてから18年くらい経つことになる。ここまで事業を継続できているのは能力の高い方々が講師やスタッフとして力を貸してくださってきたことが大きいし、大学受験において総合型選抜や推薦入試の重要性が高まってきたこともある。他にも洋々にとって有難く幸運な要素がたくさんあったが意外と以下のような要素も重要だったように思う。 1つは大学がよいと思う書類(主に志望理由書や自己推薦書)と我々がよいと思う書類が概ね一致していることである。これは当たり前の [→続きを読む]

ある事柄について知っているということは様々なレベルがある。たとえば、日本という国について知っているか、と問われたときに、日本人であれば、知っていると答えるだろう。ただ、日本について一体どのようなことを知っているだろう?日本に住んでいる人であれば日常生活の様子とか流行っているテレビ番組のことを知っているかもしれない。日本語も理解しているつもりだし、歴史も大枠のところでは理解している。でも、海外の日本研究者と比べたら意外と日本のことを意外と知らないかもしれない。日本の経済状況とか、政治体制とかについ [→続きを読む]

先日藤井聡太王座と永瀬拓矢九段の間で行われた将棋の第72期王座戦五番勝負第2局は76手目まで30分以内に指される、というハイペースな序盤の将棋だった。お互いが研究し尽くした手を打ち合ったということだろう。 将棋には定跡がある。先手と後手がお互いに最善と考える指し方が定跡だ。定跡に沿って指す場合は1手1手に時間をかける必要はない。それまでに十分に時間をかけて研究された手だからその場で一生懸命考えてもそれよりいい手を思いつくのは難しい。先日の王座戦の指し手はまだ定跡といわれるものではないかもしれない [→続きを読む]