たとえば登山道にちょっとした渡渉の必要なところがあったとして、誰かが丸太の橋を渡して歩きやすくなるとそれまで毎回靴を濡らしながら渡っていた人にとってはとても有難く感じる。ただ、丸太を渡す前の状態を知らない登山者は当たり前のように丸太の上を歩くだろうし、何なら丸太の上の歩きにくさに不満を持つかもしれない。丸太のない状況を想定して、丸太が渡されていることのありがたさを感じる人はほとんどいないだろう。丸太を渡す前の不便さを知っている人も最初はありがたく思ってもすぐにそれが当たり前のことになり、徐々に感 [→続きを読む]
