昨年、東洋大学が学力試験中心の学校推薦型選抜を12月に実施したことに対して高校側から批判が出て文部科学省からも指導が入ったという。以前、共通テストを複数回に亘って実施するという案が出たときも高校側からの反対で頓挫したと聞く。なぜ高校は大学受験、特に学力試験の前倒しに反対するのだろうか? 各種報道によれば高校3年生の授業や学校行事への影響が主な反対の理由になっているようだ。大学受験の時期が早まるとすべての範囲をカバーしないうちに試験を受けることになる、受験が終わったら高校の授業に身が入らなくなる、 [→続きを読む]

ある本が今売れていると聞くとつい興味を惹かれる。その著者がこれまでに出してきた本の中にはもっといい本もあったかもしれないがまずは今ベストセラーになっている本に注目する。音楽でも今流行っている曲を聴くことが多い。もちろん自分の好きな曲は何年でも聴き続けるだろうが最近世に出た曲を聴く割合が高くなる。今の時代に生きるひとは今の時代の本を読み、今の時代の音楽を聴く。映画やTVドラマもそうだ。映画館で上映されているのは最近の映画がほとんどだ。NHKの朝ドラや大河ドラマは再放送もされているが今年初めて放送さ [→続きを読む]

アメリカのWest Point(陸軍士官学校)に入学した人の中で将来的に軍の中で最も出世するのは軍の仕事自体に興味を持って選んだ人という研究結果がある。仕事自体に対する情熱などの内的動機が重要であるだけでなく、報酬や地位などの外的動機はネガティブな効果をもたらすこともあるとのこと。仕事でも勉強でも実現したいことがあってそれに向かって努力することは大事だしモチベーションも上がる。ただ、あまりに目的的になってしまうと本来の仕事や勉強の楽しみを失うことになりかねない。使命感に燃えて頑張る人より、今、目 [→続きを読む]

ベートーベンの交響曲第9番は彼の作った数多くの楽曲の中でも最高傑作と称されることが少なくない(私を含めて人類史上の最高傑作と考える人もそれなりにいると思う)。ベートーベンは1827年56歳で生涯を閉じたが第9が完成し初演されたのは亡くなる3年前の1824年、53歳のときだ。それまでも数々の名曲を生み出してきたが一生を通してよりよい音楽を求め続けていたのだろう。聴覚障害だけでなく様々な病気に苦しむ人生で順風満帆というわけではなかったが最後まで究極の音楽を追求し続けた執念が伝わる。 ベートーベンより [→続きを読む]

コンピュータプログラムのコードを書いていて、より効率的な方法があることを知ったときにもっと早く知っていればよかった、ということはよくある。ほんの少しのことを知るだけでコードを書く時間が半減したり、書いたプログラムの実行スピードが倍になったりする。もっと早く知っていたらこれまでのプログラムの作成にそこまで時間はかからなかっただろうし、コードがもっときれいに書けて改変するのも簡単だったろうに、と思ってしまう。 だからといって初めに大事なことを一通り習った上でコードを書けばよいかというとそれも簡単では [→続きを読む]

何事も成果を上げることは簡単ではない。3年間きつい練習を積み重ねて大会に臨んでも1回戦で負けることもある。毎日数百回素振りを続けていても大事な試合で打てるとは限らない。問題集を何周回していても試験本番では解法が思いつかないかもしれない。こつこつ語学の勉強を続けていても流暢に話せるようになる保証はない。そのくらいならまだいいかもしれないが、たとえば一生かけて一つのことを研究し続けても大した発見ができないこともある。国民が注目するような重大事件に対して10年、20年懸命に捜査しても未解決のままのこと [→続きを読む]

新年おめでとうございます。 今年も受講生のよりよいサポートの実現を目指し、大胆かつ細心にやるべきことを実行していきたいと思います。 2025年も何卒よろしくお願い申し上げます。