入学試験でも定期試験でも学科のペーパーテストはその事柄についてどれだけ分かっているかを評価するためのものだが、「分かっている」かどうかを判断するのは案外難しい。小学生のときに、日本が19世紀後半に列強と結んだ不平等条約に関連して、「関税自主権」や「治外法権」という言葉を覚え、試験でも漢字で書けるようになっていたがそれが何を意味するのか本当はよく分かっていなかった。試験で正解できるからといってそれを理解しているとは限らない。試験で正解をもらうと自分でも分かっている気になるが、後でより深く知ることに [→続きを読む]