テスト勉強をしなくてはならないのになかなか手がつかないことがある。勉強は本質的に楽しいことだがその一方で面倒なことでもある。そのため、やり始めるところの敷居が高い。やり始めたら意外と進んで、何でもっと早く始めなかったんだろう、と後悔したりする。そこまでいくと今度は逆にきりがいいところまでやりたくなる。確かにきりがいいところまで進むと気持ちよく止められる。しかし、きりがいいところまで終わると、再び取り掛かるのが億劫になる。そうするとまた始めるまで時間がかかる。この繰り返しで、いつもやるべきことにな [→続きを読む]

スマホやタブレットのおかげでどこからでもインターネットにアクセスして必要な情報を取れるようになった。行き先の駅名さえわかれば、どの路線かわからなくても乗換案内を使って最短経路を探すことができるし、駅からの道を知らなくてもナビ機能を使って目的地に辿り着ける。その日の予定も覚えていなくても必要なときにスケジュールを確認すればいい。友人の誕生日もSNSのアプリが教えてくれる。電話番号もメールアドレスも覚える必要はない。自分の電話番号やメールアドレスさえ覚えていない人も少なくないのではないか。 人は今ま [→続きを読む]

今の社会で何かを人に伝える、ということを生業にしている人は多い。受け手にいかにわかりやすい形で伝えるかということを日夜考えている人たちのことだ。 多くの人がすぐに思いつくのはジャーナリストだろうか。社会で起きていることをわかりやすくテレビ、ラジオ、新聞、雑誌、インターネット等を通して人々に伝える。今起きていることを映像でそのまま伝えることもあれば、受け手がわかりやすいように解説を加えて伝えることもある。場合によってはより詳細に伝えるために何時間ものドキュメンタリーを作ったり、厚い本を書いたりする [→続きを読む]

マイクロソフト社のWindows XPのサポート期限が4月に迫っている。サポートが終了するとセキュリティ更新プログラムが提供されなくなるので、安全性を考えると使いにくくなる。そもそも発売して10年以上経つのに未だに更新プログラムが必要なことも問題だし、今まで快適に使ってきたシステムのサポートを止められて無理やり新たなものを買わされるという感覚もある。 さらに今新しくPCを買うと基本的に今までと大幅に仕様の変わるWindows 8になるというのも困る。PCを使う人の多くはWindowsの普及による [→続きを読む]

今回のSTAP細胞研究の小保方晴子さんの論文を巡る種々の疑惑はとても残念だ。日本の若い女性研究者がチームのリーダーとして世界的な研究成果を挙げたというニュースはいろいろな意味で日本の科学界の新しい可能性を感じさせるものだった。チームリーダーである小保方さんの30歳という年齢、女性という性別、学部から博士課程まで早稲田という出身大学、そういった要素は、今までの枠に囚われない新たな研究者が出てきたことを思わせたし、さらに理化学研究所やハーバード大学という権威と結びついて成果を出したということは今後、 [→続きを読む]

STAP細胞の研究チームのリーダーとして一躍時の人となった小保方晴子さんは2002年に早稲田大学にAO入試で合格している。早稲田はこの年初めて理工学部に「創成入試」なるAO入試を導入した。小保方さんは早稲田理工AOの一期生に当たる。当時、早稲田大学理工学部では、以下の4つの力を持った人材の養成を目指し、そのポテンシャルを持った人材を選抜するためにAO入試を導入するとしていた。 ・論理的な分析力と構築力・知的好奇心と本質を見抜く目・自由な発想力と展開力・困難を乗り越える強靱な意志 世の中の研究者の [→続きを読む]

東京大学から推薦入試の概要が発表されたのに続き、筑波大学でも「入学者選抜方法等の改革」についての発表があった。今後は推薦入試の種類を増やし、定員に対する推薦入試入学者の比率を段階的に40~50%まで引き上げる計画だという。その中でも日本経済新聞が大きく採り上げていたのは、「大学教員による推薦入試」だ。日経の報道によれば、「大学の研究室に見学に来たり、教員が出前授業などで出会ったりした優秀な高校生を推薦。書類審査や面談、論文試験などを通じて合否を決める」という。 私は基本的にAO入試や推薦入試の導 [→続きを読む]