先週、洋々の説明会を開催するためモスクワに行ってきた。隣国でありながらロシアに行くのは今回が初めてだった。 小学生の頃、ソビエト連邦といえば何か得体の知れない恐ろしい国というイメージがあった。正義の国アメリカと対立し日本に対しても核兵器を向けているどちらかというと「悪」の国のイメージがあった。日本の歴史を少し齧った後は第二次世界大戦の最終段階で不可侵条約を一方的に破って日本の領土を奪った国としてネガティブなイメージが増した。 ゴルバチョフ書記長がグラスノスチ(情報公開)、ペレストロイカを進めたと [→続きを読む]

今朝の日本経済新聞の朝刊の1面に「センター試験廃止へ 文科省、複数回の新テスト検討」という記事が出ている。 「文部科学省は5日、大学入試センター試験を5年後をメドに廃止し、高校在学中に複数回受けられる全国統一試験「到達度テスト」(仮称)を創設して大学入試に活用する検討を始めた」(6/5日本経済新聞朝刊1面) 今までもこういった話は何度か聞くことはあったがここまで確定的に記事として出たのは初めてだと思う。最終的にどういう形に落ち着くかはわからないが方向は変わらないだろう。この動きは大いに歓迎したい [→続きを読む]

カーナビは便利だが、自分のよく知っている地域だと何でこんな道を指定するのだろうと思うこともある。カーナビの指示を無視して自分の知っている道を進んでいくと、道順がリセットされて結局自分の選んだ道が提示され予想到着時刻が大幅に早まったりする。 人間の脳は本能的に自分にとってよい行動をするように促す。敵の気配がしたら緊張感を高め、瞬時に動けるような準備をさせる。気温が高くなったときには体温を一定に保つためにのどの渇きを感じさせて水分を取るように促す。私は基本的に体の欲するものをよく聞いてそれに従うこと [→続きを読む]

憲法改正の議論が盛り上がってきた。今朝の読売新聞の記事によれば衆参両院の国会議員を対象とした調査で自民党の96%、日本維新の会の98%、みんなの党の96%の議員が憲法96条の改正に賛成だったという。安倍首相はまず憲法96条を改正することでその後の憲法改正のための条件緩和を目指している。 安倍首相は産経新聞によるインタビューで「現行憲法はGHQがつくった」「憲法を自分たちの手に取り戻したい」という持論を展開している。現行の憲法では、衆参両院の3分の2以上の賛成の後、さらに、国民投票で半分以上の賛成 [→続きを読む]

先週の金曜日に母校の東大で入学式があった。読売新聞の記事によれば浜田純一学長が式辞で「東大生の学習時間は米国の有力大学と比べ少ない。社会で活躍するために、学ぶことに対するハングリーさ、飢餓感を持ってほしい」と述べたという。確かに「飢餓感」は大事だし、日本の大学生にはそれが足りないかもしれない。中国や韓国の学生に比べてハングリーさが足りないという話もよく聞く。 ハングリーである方が目的を達したときの喜びは大きい。適度に渇望感がないと本当の満足を得ることはできない。ちょっと小腹が減ったからと言って間 [→続きを読む]

昨年末の就任以来、安倍首相が打ち出してきた政策、その意向を受けての日銀の金融政策は概ね好意的に受け入れられているようだ。これだけ日経平均株価が上昇すると国民のマインドも上向くだろう。大事なのはこの先であり、これからどうなるかは予断を許さないが今のところ順調といってよいのではないか。今回の安倍政権がいいスタートを切ることができた要因はいろいろある。自民党を厳しく批判することで政権を担う機会を得た民主党が結局自民党のやってきた以上のことをできずに終わってしまった今、説得力のある批判を展開できる人が少 [→続きを読む]

何かを知るということは自分の分解能を上げることだと思う。大辞林によれば分解能とは「器械装置などで物理量を測定・識別できる能力」のこと。 子供の頃はイギリスもアメリカも同じような国だと思っていた。インスタントラーメンとお店のラーメンの区別がつかなかった。スーパーとデパートの違いがわからなかった。それがいろいろ学んでいくにつれて段々と区別できるようになっていく。 将棋や囲碁でも上達するにしたがって各局面の微妙な差がわかるようになっていく。音楽の世界でも精通すれば微妙な音の違いがわかるようになる。歌を [→続きを読む]