これまでずいぶん多くの志望理由書を読んできて大学受験の結果と照らし合わせてきた。それぞれの大学学部によって傾向の違いはあるものの、我々がよいと思う志望理由書と合格しやすさは概ね相関性が高い。それぞれの大学で明確な基準を公表しているわけではない中でこれはとても有難いことだと思っている。大学受験の合格のために不本意な書類の作成を促す必要はなく、我々の価値観で受講生をサポートすると結果がついてくる。もちろん大学学部によって評価の観点は異なるので多少の調整は必要だが、「よい」志望理由書の内容は大体共通し [→続きを読む]

文部科学省が進めてきた2021年度の入試改革に向けての議論の中で大学入学共通テストを複数回実施するという案があった。実は共通テスト(当時のセンター試験)の複数回実施は1997年の中央教育審議会ですでに議論されている。20年以上議論されているが一向に実現の兆しがない。一つの理由は高校での教育への影響だ。高3での行事が組みにくくなる、高3の1年間が受験漬けになる、早めに全範囲を終えなければいけない、ということで高校側からの反対意見が多い、と聞く。運営の問題もある。一度に数十万人が受験する共通テストを [→続きを読む]

数学好きを名乗るほど数学に関わっているわけではないし、学生時代に数学がそこまで得意だったわけでもないのだけど、数学はずっと好きで、何より信奉している。その体系の美しさに惹かれるというのもあるが、自分の思考のベースになっていることが大きい。 物事を捉える、という意味で、数学は言語と同等の強力なツールになる。自然現象を解釈する物理学は数学なしでは成り立たないし、社会の動きを理解する経済学も数学が必須だ。数学の体系なしに人が月に降り立つことはなかったし、国の経済規模が比較されることもなかった。それぞれ [→続きを読む]

実際にゼロから志望理由書を作成するときに何から始めるべきか。いきなり書き始める前にまずは材料の洗い出しをすることがお薦めだ。過去やってきたこと、現在関心を持っていること、大学で学びたいこと、大学卒業後やりたいこと、まずは一貫性を考慮せずに思いつくまま、大きなことも小さなことも書き出していきたい。そうしていく中で自分がどういう人間なのかを探っていく。おぼろげながらそれが見えてきたら自分のテーマ(大学で追求したいこと)について考え始めるといい。自分にとって最適なテーマを選ぶのは簡単ではないのでまずは [→続きを読む]

大学受験の総合型選抜(AO入試)や推薦入試では就活と同じように自己アピールが求められることがある。自由記述的な書類として求められることもあれば面接の場で口頭で伝えるよう求められることもある。 自己アピールと言われるとまず思いつくのは自分の長所を伝えることだ。自分にはリーダーシップがあります、行動力があります、コミュニケーション能力が高いです、そういった類だ。○○力があることをアピールすることは悪いことではないのだが、○○力があります、と言ったときに、この人は○○力があるんだ、とそのまま受け取って [→続きを読む]

東京大学が2025年度の一般選抜および学校推薦型選抜において大学入学共通テストの「情報」教科を必須とするとの発表があった。これまで学習指導要領の変更に伴い、従来の社会が地理歴史と公民に分かれて、教科数が増えたことはあったが、実質的に新しい教科が必須のものとして加わるのは1990年のセンター試験導入以降初めてのことだ。一般選抜でも学校推薦型選抜でも文系で地理歴史、公民から1科目ずつ選ぶ場合は、7教科9科目の受験が必要になる。 東大の2023年度一般選抜の要項はすでに公開されているが、それによれば共 [→続きを読む]

その大学の4年間で何をどのように学ぶつもりなのかを伝えることが自分にとってその大学学部の必要性を示すことにつながるが、可能であれば他の大学学部でなくてなぜそこが一番いいと考えるのかを明示的に伝えたい。その大学学部にしかない授業やカリキュラムがあればそれも理由になるかもしれないし、教授の名前を挙げることでその大学に行きたい理由を説明することも可能だろう。 学びの形も大学によって異なるのでその大学を選ぶ理由になり得る。少人数制、ディスカッション重視、教員との距離の近さ、ゼミの充実、プロジェクトの活用 [→続きを読む]