志望理由書では自分の世界観を伝えることが大事だが、世界観を構成する自身の過去、現在、未来のすべてを制限字数内で伝えようとすることには無理がある。大学受験において志望理由書は多いところでも2000字程度の文字数制限があり、中には800字やそれより少ない字数で書かせるところもある。限られた字数の中で自分の世界観を伝えるためには伝えるべきことを大幅に絞る必要がある。ただ単に絞るのではなく、その少ない文字数の中に自分の世界観が凝縮されていなければならない。そのような書類を作成するために有効なのが自分のテ [→続きを読む]

洋々の志望理由書作成の講座でまず初めに受講生に伝えるのは「世界観」の重要性だ。大学が実施する総合型選抜においては魅力的な世界観を相手に伝えられるかどうかが合否を分ける。読み手に自分ならではの考え方・見方を感じてもらえるか、ユニークで面白いと思ってもらえるか、ということが大事になる。のみならずその世界観がその大学学部に関連している必要もある。いくら魅力的な世界観でもその大学学部での学びに関係していないとその大学の人々には響かない(そもそもその大学学部に対する志望理由書にならない)。 自分ならではの [→続きを読む]

22日に開催された文部科学省の有識者会議「大学入試のあり方に関する検討会議」にて、2025年実施の大学入学共通テストにおいても記述式問題と英語民間試験の導入の「実現は困難」とする提言案が示された。2021年の第一回共通テストが迫る2019年の秋まで、いずれも導入の方向で準備が進んでいたことを考えるとおかしな感じもするが、50万人が受験する全国的な試験で公平性が強く求められることを考えると結論自体は妥当だと思う。 この共通テストは1979年から国公立大学の共通1次試験として始まり、1990年には私 [→続きを読む]

大学生のときに第二外国語としてドイツ語を履修していたがほとんど身についていない感覚がある。実際、学習したことがある、と言うのが恥ずかしいレベルではあるのだが、ただ、他の言語、たとえばフランス語やロシア語と比べたら、知っている単語や文法は多いし、文章を見て何となく意味のわかることもそれなりにある。そうすると、ほとんど何もできないような気がしていても、他のもっとできない言語に比べて、たとえばNHKの語学講座を聞いていても心理的な負担が少なくなることに気が付いた。 普段はあまり意識していないが、よく考 [→続きを読む]

大相撲の夏場所は決定戦の末、大関照ノ富士の優勝で終わったが、決定戦にまでもつれこんだのは照ノ富士が今日の本割での負け以外にも昨日までに2敗していたからだ。その2敗はいずれも物言いがついた取り組みで、いずれも軍配が照ノ富士に上がった後に、それぞれ反則、行司差し違えで負けになっている。11日目のまげをつかんでの反則、14日目のほぼ同体の遠藤戦での行司差し違えの判断を下した審判部長は照ノ富士の師匠である伊勢ケ浜親方だ。自分の弟子に対しても公平な判定をしようとするどころか、むしろ、自分の弟子だからこそ厳 [→続きを読む]

オンライン決済サービスを提供するペイパルは90年代後半に創られた企業だが、その初期メンバーには後にテスラを創業したイーロン・マスク氏やユーチューブの創業メンバーが含まれており、彼らはペイパルマフィアと呼ばれる。そのペイパルマフィアのボスがペイパルでCEOを務めていたピーター・ティール氏だ。投資家としてFacebookを始めとする名だたる企業に投資してきたティール氏は、全く新しい何かを始めることが大切と説く。グーグル社の検索エンジンやアップル社のスマートフォンのようにこれまでの延長ではなく、ゼロか [→続きを読む]

前回、ローリスク・ハイリターンを投資の世界で見つけるのは難しいが、日常の生活においてはいろいろ見つけられるというようなことを書いた。逆にハイリスク・ローリターンはどうだろう? まず投資の世界においてローリスク・ハイリターンの案件を見つけるのは難しいが、ハイリスク・ローリターンな案件はいくらでもあり得る。なぜかというと案件を紹介する人や企業が彼らの利益を追求しようとするときに残念ながらそのリスクを我々一般消費者に負わせながらリターンを得ようとしている可能性があるからだ。投資をする際には、その案件に [→続きを読む]