数学


数学好きを名乗るほど数学に関わっているわけではないし、学生時代に数学がそこまで得意だったわけでもないのだけど、数学はずっと好きで、何より信奉している。その体系の美しさに惹かれるというのもあるが、自分の思考のベースになっていることが大きい。

物事を捉える、という意味で、数学は言語と同等の強力なツールになる。自然現象を解釈する物理学は数学なしでは成り立たないし、社会の動きを理解する経済学も数学が必須だ。数学の体系なしに人が月に降り立つことはなかったし、国の経済規模が比較されることもなかった。それぞれの学問が数学の体系の上に成り立っているだけでなく、個人が日常的に物事を捉える上でも数学は役に立つ。たとえば、ビジネスにおいて市場、競合他社、自社、等の状況を客観的に把握するためには数値やグラフが必須になる。スポーツにおいてもやはり数値やグラフなしに現状を戦略的に分析することは難しい。学問として網羅されているものでなくても日常的に状況を捉えることに数学は活用されている。

状況を正しく捉えるのに活用できるということ以上に重要だと思うのは数学を学んだことによる思考への影響だ。必ずしも数値やグラフを使うわけではないので気づきにくいが数学は日々の思考に大きく影響している。特に複雑なことを頭の中で整理しようとするときに、数学の問題を解きながら培ってきた思考法が活かされているように思う。よりよく見える角度を探したり、場合分けしてみたり、似た者同士をグループに括ったり、常に物事を客観的によりシンプルに考えようとする。やるべきことに優先順位をつけたり、意思決定をしたりするときも、普段はあまり意識しないが、そのベースには数学があるように思う。

思考のベースになるのは数学だけではないが、確立した体系として学べる数学を活用しない手はない。大学受験でも理系文系関係なく必須にしてもいいと思う。もう一つのベースになる国語も大事だが、それを除いて数学より重要な科目があるだろうか。英語やコンピュータの知識もあるに越したことはないが優先順位は下がる。母語に加えて、数学を学ぶことは、さらなる学問修得のための基礎を作るだけでなく、世界の見方のベースを作ることにつながる。


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