「よい」志望理由書


これまでずいぶん多くの志望理由書を読んできて大学受験の結果と照らし合わせてきた。それぞれの大学学部によって傾向の違いはあるものの、我々がよいと思う志望理由書と合格しやすさは概ね相関性が高い。それぞれの大学で明確な基準を公表しているわけではない中でこれはとても有難いことだと思っている。大学受験の合格のために不本意な書類の作成を促す必要はなく、我々の価値観で受講生をサポートすると結果がついてくる。もちろん大学学部によって評価の観点は異なるので多少の調整は必要だが、「よい」志望理由書の内容は大体共通している。いろいろな切り口があり得るが、たとえば魅力的な世界観とその大学学部とのマッチングを重要なポイントとして挙げることができる。

魅力的な世界観がどういうものかをすべて言語化するのは難しいが、基本的にはこの人、面白いな、いいな、と思ってもらえるかということだ。これまでの人生で一生懸命取り組んできたことや考えてきたことがあるか、共感できる問題意識があるか、応援したくなる将来像が描けているか、といったことが影響する。洋々では世界観を説明するときに過去、現在、未来、大学での学びの4つの要素が一貫していることの重要性を伝える。大学受験で示すべき世界観は基本的にその4つの要素から成り立つのだが、限られた字数で記述しなければいけないのですべての要素が入っていなくても構わない。大事なのは大学の先生から直観的に、面白いな、いいな、と思ってもらうことだ。志望理由書を補完する自由記述が提出できる場合は文章以上に絵や図が効いてくるケースもある。

大学学部とのマッチングも重要だ。その大学学部の先生が読んで、この人はここに合っているな、と思わせる必要がある。受験生がその大学学部を志望する理由というのは実際のところいろいろあり得る(ブランドとか、通学の便利さ、とか)が、大学側が最も知りたいのはその人にとってその大学学部の学びの必要な理由だ。その学びが本人にとって本質的に必要であること、そして、その学びが大学学部が提供しているものの主要な部分であること、を伝える必要がある。これも大事なのは審査する先生方に直観的にうちに合っているな、と思ってもらうことだ。

他にも切り口はあり得るが、まずは自分の世界観が魅力的に伝わっているか、その大学学部の学びの必要性が言えているか、という2点に気をつけて改善を重ねれば「よい」志望理由書づくりにつながるのではと思う。


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