日本も大統領制を取るべきだとは必ずしも思わないが米国の大統領選のプロセスのメリットは参考にできるところがあるのではと思う。最大のメリットは国民の注目を最大限集められることだ。トランプ対クリントンで行われた3回のテレビ討論会は1回目が8000万人以上、2回目、3回目も6000万人以上もの人が視聴した。 二大政党である共和党、民主党の各指名候補によるテレビ討論会は大統領選挙の長いプロセスの最終局面で行われるがそこに至るまでのプロセスも洗練されている。立候補の表明は最終投票日の2年くらい前から始まる。 [→続きを読む]

前日にヒラリー・クリントン氏優位の報道(NY Timesは前日に84%の確率でクリントン氏が勝利との報道)があっての結果だから尚更ドナルド・トランプ氏の勝利は衝撃だった。日本時間水曜日の午前中の時点ですでに激戦区の多くでトランプ氏有利の数字が出ていたにも関わらず、日米のメディアともに慎重な姿勢をなかなか崩さなかった。先に反応したのは株価で、日経平均は前場のうちに300円以上下げ、午後にはさらに下げが加速して途中1000円以上下げる場面もあった。事前の報道機関の予想を大きく裏切る結果に当日株価が大 [→続きを読む]

音が聞こえるのは空気の振動が耳の鼓膜を振動させて、それが電気信号として脳に伝わるからだ。脳内の詳しい原理はわからないが音が発生していない状態でもその音を思い出すことはできる。音楽のメロディーを思い出すこともできる。難聴だったベートーヴェンがたくさんの名曲を生み出したのは耳が聞こえなくても彼の脳内で音楽を流すことができたのではないかと想像する。音が聞こえなくても楽譜を見れば脳の中で音楽が流れる。ベートーヴェンでなくても音楽に深く関わっている人であれば楽譜を読むことである程度音楽を「聴く」ことができ [→続きを読む]

昨年2月に洋々が渋谷に移転してから毎日通勤で渋谷の駅を使っているが、年中工事中であちこち仮の通路のようなところを通ってくる。2000年に井の頭線側の駅ビル渋谷マークシティが開業、2008年に副都心線が開通、2012年に今の東横線側に駅ビル渋谷ヒカリエが開業、2013年に東横線と副都心線の直通運転が開始、とかなり大規模な工事が続いている。今もJRの駅の東側に地上47階地下7階、高さ230メートルの高層ビルの開発が進んでいて、2020年に開業予定となっている。このタイミングで埼京線と湘南新宿ラインの [→続きを読む]

先日のテニスの全米オープンで準決勝まで勝ち進んだ錦織圭選手は最新のATPランキング(男子シングルス)で世界5位に浮上した。すばらしい順位だが、1位のノバク・ジョコビッチ選手とはまだ実力差があるように見える。日本人第2位のダニエル太郎選手は88位、日本人第3位の西岡良仁選手は96位といずれも世界で100位以内という立派な順位だが、トップ5の選手からはさらに大きな差があるように感じてしまう。最新のランキングでは2000人以上の選手の順位が発表されているが、2000番台の選手に注目する人はあまりいない [→続きを読む]

以前、子ども向けの雑誌の裏表紙に睡眠学習の機械の広告がよく出ていたが最近はもうなくなってしまったのだろうか?枕元に置いて寝るといつの間にか知識が身に付いているという、勉強嫌いには夢のような機械だ。子どもの頃から胡散臭いと思っていたし周りに使っているという人はいなかったが、すぐに消えたような印象もないのでそこそこ売れていたのではないだろうか。 そのような機械の効力は信じにくいが、一方で寝ている間に勉強するということにはそれほど意外な感じはない。脳科学者によれば記憶は睡眠によって強化される。起きてい [→続きを読む]

昨年まで洋々に通っていた受講生の中に、今年から大学生になり洋々で受講生のメンターとして活躍してもらっている人が何人もいる。昨年までのサポートを受ける立場から、サポートを提供する側という、正反対の立場に変わる。AO推薦入試のプロセスを通して大変な労力をかけて自分のこれまでやってきたことの結晶といってもいい出願書類という作品を完成させた経験、それが一流といわれる大学の先生に認められ、さらに、面接を通して自分の思いを直接先生方に伝えることができたという自負、実際に大学に通うことで初めてわかる大学生って [→続きを読む]