先週17日に開催された文部科学省の高大接続システム改革会議(第11回)の資料が公開されている。新聞等での報道もあったがセンター試験に代わるいわゆる新テスト「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」のマークシート式の問題イメージ例もある。物理と世界史のみだがいずれも現状のセンター試験と比較して、受験生の実力を測るという意味でも、受験生を正しい方向で準備させるという意味でも大きく改善されている。センター試験の物理の問題は知識を問うものがほとんどで本質を理解していなくても公式が分かっていれば正解選択肢を [→続きを読む]

大学受験に使われる新テストについての議論が迷走しているように見える。センター試験に代わり2020年度から導入予定の新テストについて当面複数回の実施を見送るという案が先月末に文部科学省から示された。記述式を導入すると採点に時間がかかるため複数回の実施は難しいという判断だという。複数回の実施に対して高校側から「行事に悪影響が出る」「3年生が受験漬けになる」といった批判も出ていたそうだ。 大学入試改革の柱として記述式試験の導入と複数回実施の2つがあったが前者を優先した結果、後者を断念する方向になってし [→続きを読む]

数日前にGoogles社開発の囲碁のソフトウェアがプロ棋士に勝ったという報道があった。日本経済新聞は1面に記事を載せていたがそのくらいのインパクトはあるニュースだった。今回のプロに勝ったというGoogleのプログラムはコンピュータが自ら学習するディープラーニングという手法を使って開発したという。ここまで来たら世界一の人間囲碁棋士よりも強くなるのは時間の問題だろう。もしかしたらすでに超えているかもしれない。 このままコンピュータの進歩が進むとコンピュータが人間を「支配」する日はそんなに遠くないので [→続きを読む]

若いときから高い目標を持ち、その道のプロフェショナルを目指し研鑽を積む、というのは素晴らしいことだと思う。スポーツ、芸術、囲碁・将棋などの分野で最高峰を目指そうと思ったら大人になってから始めるのでは遅い。ほとんどのプロフェッショナルは小学生の頃から努力を重ねている。残念ながら中学生になってからピアノを始めてもプロのピアニストになれる可能性は極めて低い。囲碁、将棋も同様だ。スポーツの競技によっては中学生になってから始めてもプロになれる可能性はあるが、それまでに他の競技を行うなど身体能力を高めておく [→続きを読む]

新年おめでとうございます。 昨年は一年を通して走り続けることができた年でした。やり残したことはたくさんありますが365日充実した日々を過ごすことができました。 今年も健康に気をつけながら366日間走り続けて着々と成果を積み重ねていきたいと思います。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

今年はいよいよ東京大学の推薦入試と京都大学の特色入試が始まった。慶應湘南藤沢キャンパス(SFC)で1990年にAO入試での募集が始まってから25年になる今年は日本の大学受験において節目となる年になるかもしれない。まだまだ人数自体は少ないし、これまでの後期試験同様マイナーな存在で終わる可能性もなくはないが、今年、国公立大のAO推薦入試の実施大学数が過去最高となったり、国立大学協会がAO推薦入試の割合を入学定員の3割に拡大する方向で改革を推進するという話もあったりして、今後の10年で大きく変わってい [→続きを読む]

今年、洋々では渋谷本校を新設し、それまで三つあった校舎を一つに統合した。横浜、池袋、秋葉原の校舎の方が近い既存の受講生には通学の負担を強いることになり、また、新規の受講生がどれくらい来てくれるかも読み切れず、かなり迷った末の決断だったが、結果として統合はよい判断だったと思っている。まず当然のことながら日々のオペレーションがシンプルになり全体の仕事に占めるオペレーション業務の割合が減りその分受講生のために費やすことのできる時間が増えた。洋々メンバーが一か所に集まった効果もありいつでも誰かが質問や相 [→続きを読む]