CouseraやedXなどのMOOC(Massive Open Online Courses)はインターネットを通じて良質の学習コンテンツを無料で配信していて大きな価値を生み出している。米国をはじめとする世界の一流大学の教授の学習コンテンツを世界中の人が無料で利用できる意義は小さくない。しかし、こういった無料あるいは安価な学習コンテンツが教育格差をなくす、という主張は、一見説得力があるが本当かどうかは議論の余地がある。 教育社会学者である苅谷剛彦氏の「大衆教育社会のゆくえ」という著書によれば、少 [→続きを読む]