事実は小説よりも奇なり、というが、事実とフィクションの差は大きいようで、実はそこまで変わらないものなのではないか、と思うことがある。おかしなことを言うようであるが、「事実」と言えるものが存在したとしても人間はそれを「脳」を通してしか認識できない。ある人が感じる「事実」とはその人の脳が作ったストーリーである。逆にその人の「脳」の認知できる範囲でしかその人は「事実」を認識できない。だからどんなに「奇なる」事実であっても所詮人間が想像できる範囲でしかない。そう考えると人間の脳で考え出すフィクションも人 [→続きを読む]