富士山を登る際の最もポピュラーな道は山梨県側の富士山の北側から山頂を目指す吉田ルートだが、正直登山という意味では退屈なところがある。5合目から変化に乏しくかつ砂利で歩きにくい道をひたすら登らなければいけない。しかも道のりは長い。ちょっと進んでは位置を確認し、ほとんど進んでいないことにがっかりする。 進捗の状況を目に見える形で知ることは多くの場合、モチベーションの維持につながる。コンピュータゲームで自分のレベルが数字として表示されると、それを上げるためにさらなる難敵を倒していきたくなる。ダイエット [→続きを読む]

就職活動においても大学のAO推薦入試においてもその企業あるいは大学を志望する理由が問われる。志望理由を問うのはお互いに必要とし合っていることを確認するためだ。企業であればその会社の特徴をよく知った上で、なおその会社がベストだと考えている人の方が活躍してくれる可能性が高いと見込める。大学であれば、やはりその大学のよさを理解した上でどうしてもその大学に行きたいと考えている人の方がその環境を活用し成長を遂げてくれるのではと期待できる。そういう意味で、企業に対しても大学に対しても志望するところのことを熟 [→続きを読む]

50年前の1969年に史上初めて月に人を送り込んだ米国のアポロ計画は技術的な意味でもプロジェクトマネジメントという意味でも歴史的な偉業と言えるが、特に驚嘆に値するのはテスト環境と本番環境が大きく異なる中で、いわばぶっつけ本番のような形で地球への帰還まで成功させたことだ。もちろんそれまでの準備は周到に行われている。ケネディ大統領が1960年代のうちに有人月面着陸を果たす、と演説で宣言したのは1961年だ。初めて月面への有人着陸を実現したのはアポロ11だが、大統領の演説から8年の間にアポロ1から10 [→続きを読む]

大化の改新で始まった「大化」以降、248番目の元号である「令和」の時代が始まった。古くは、大宝律令の「大宝」、和同開珎の「和銅」、平安以降も安和の変の「安和」、保元の乱の「保元」、平治の乱の「平治」、承久の乱の「承久」、建武の新政の「建武」、応仁の乱の「応仁」、等、浅学な私でも時代ごとに大きな出来事のあったときの元号に聞き覚えがある。特に江戸時代以降は、「元禄」「享保」「天明」「寛政」「天保」「安政」等、文化、改革、飢饉や事件と絡んで馴染みの深い元号が多い。 近代以降、明治が44年と187日間、 [→続きを読む]

工学部出身で元々エンジニアとして働いていたせいなのか、数値によるスペックは常に気になる。PCを購入する際にはまずCPUのスピードやメモリやSSDの容量、画面の大きさや本体の重さに目が行く。スマホを購入する場合は画面のサイズや解像度、重さ、バッテリーの持続時間に加えて、Felicaが使えるかどうか、などを調べる。自動車であれば排気量、エンジンの最大出力やトルク、燃費、駆動方式といったところを確認する。 物の評価だけでなく、人の評価においてもスペックに目が行きがちだ。たとえばビジネススクールの入試面 [→続きを読む]

今月5日に「文科省、大学入試で差別禁止ルール化 全学部で来年度から適用へ」という記事を毎日新聞が掲載した。文部科学省が「大学入試で性別や年齢などの属性を理由に不利な扱いをしたり、成績順に従わず特定の受験生を合格させたりすることを禁止する方針を明らかにした」「文科省が入試の公正性が害されたと判断した場合は調査し、必要に応じて指導する」といったことが書かれている。 東京医科大などの「不適切」入試に対して、文部科学省が調査を行ってきた流れで、今年1月に「大学入学者選抜の公正確保等に関する有識者会議」が [→続きを読む]

大学時代ラクロスというスポーツをやっていたのだが、その試合の中で自分がボールを持っているときに相手のマークが外れて前ががら空きになることが稀にあった。大きなチャンスなのだがあまりのチャンスに何か間違い(たとえば審判が試合を止めている?)があるのではと迷いが生じて一歩目が遅れるとその間に相手のディフェンスが詰めてきてすぐにスペースが埋まりチャンスは失われてしまう。野球でど真ん中のストライクボールがきたときにかえって打つのを躊躇してしまうようなものだろうか。 チャンスはそうそうあるものではないが一定 [→続きを読む]