高2の10月といえばそろそろ高校卒業後の進路を意識し始める時期だ。大学進学を考えている場合は志望校や学部について具体的に考え始める人も多くなる。現高2生は大学入試改革の初年度に当たるから例年以上にたくさん考えなければいけないことがある。その大学入試改革の内容が今一つ定まらない。当初の大胆な改革の構想からだいぶ変更の内容が縮小された感のある入試改革だが、その中で残った数少ない目玉である、大学入学共通テストにおける国語の記述式と英語外部検定の扱いに未だに不透明なところが残っている。 国語の記述式は今 [→続きを読む]

日本が初戦でロシアを破り盛り上がっている、日本開催のラグビーワールドカップ。勝ち点の付き方がちょっと変わっている。勝ちが4、引き分けが2なのはいいが、それに加えて4トライ以上で1、 7点差以内の負けに1、加算されるルールになっている。元々ゲームのスコアもトライが5点、コンバージョンゴールが2点、ペナルティゴールやドロップゴールが3点と他の多くの球技と比べて複雑なので、それと整合性が取れているといえば取れているのかもしれない。個人的には勝ち点を複雑にすることでどの国が決勝トーナメントに進めるのかが [→続きを読む]

大学のAO推薦入試で合否を分ける志望理由書の字数は大学や学部によってまちまちだが志望理由書を重視するトップ校では2000字を指定することが多い。原稿用紙5枚分だ。あまり文章を書き慣れていない高校生には文字数が多いように感じるかもしれないが書くべきことを洗い出して書きたいことをすべて書こうとすると逆に少なく感じるようになる。 今まで数多くの2000字の書類に目を通してきたが2000字という制限があるにも関わらず無限の可能性を感じる。5・7・5の17字の俳句でも未だに次々と新しい作品が生み出されてい [→続きを読む]

大学受験のAO推薦入試でも就職活動でも書類や面接での自分のアピールが大事だがそこでどれだけ差別化すべきかはその大学や企業の試験を受けている人たちの中での自分の位置で決まる。活動歴や英語のスコアなどわかりやすい自分のアピールポイントがあれば書類や面接ではそこそこの知性と人のよさが伝われば十分かもしれない。一方で周りが自分と同じかそれ以上の属性を持っているところで勝負する場合、書類や面接が「普通」では大学や企業側から見て合格させたりや採用したりする理由がない。そういうところでは他の人との違いを強調す [→続きを読む]

自分のことは自分が一番よくわかっていると思うかもしれないが意外とそうでもない。「わかる」というのは自分の理性によるものだが、自分の中で理性が司る部分の割合はあまり大きくない。体のほとんどの機能は自分の意志に関係なく動いている。何か異常があれば痛みという信号を通して伝えてくれることもあるし痛みまでいかなくても違和感のようなものに気づくこともあるがそれ以外に直接的に内臓や筋肉の様子を知る術はない。痛みや違和感も絶対的な信頼を置けるものではなく、ウィルスが侵入したり癌が進行したりしていても症状が出るま [→続きを読む]

著名人のプレゼンテーション配信で有名な「TED」の代表者であるクリス・アンダーソン氏はTEDオフィシャルガイドとしてプレゼンの指南本のようなものを出している。そこにはプレゼンの成功のための秘訣のようなものが書かれていてとても興味深いのだが、その中に「To Memorize or Not to Memorize」という章があり20ページ近くが割かれている。プレゼンを実施する際に台本を一字一句覚えておくべきか、覚えずに即興で行うべきか、という命題だ。プレゼンの名手たちの間でもどちらがいいかの意見は大 [→続きを読む]

一次情報というのは自分が直接手に入れた情報でたとえば自分が体験したことや直接見聞したことがそれに当たる。一方で二次情報というのは他の誰かが持っている情報を間接的に入手したもので官公庁が公開している統計データや上場企業が公開している財務諸表などがそれに当たる。 二次情報には洗練されて詳細に亘るものも多いが、一般的に二次情報よりも一次情報の価値の方が高い。なぜなら一次情報は自分だけが持っている情報で希少性が高いからだ。誰にでも手に入る二次情報は情報の価値としてはそこまで高くなりにくい。コンサルタント [→続きを読む]