大学のAO推薦入試で合否を分ける志望理由書の字数は大学や学部によってまちまちだが志望理由書を重視するトップ校では2000字を指定することが多い。原稿用紙5枚分だ。あまり文章を書き慣れていない高校生には文字数が多いように感じるかもしれないが書くべきことを洗い出して書きたいことをすべて書こうとすると逆に少なく感じるようになる。 今まで数多くの2000字の書類に目を通してきたが2000字という制限があるにも関わらず無限の可能性を感じる。5・7・5の17字の俳句でも未だに次々と新しい作品が生み出されてい [→続きを読む]

大学受験のAO推薦入試でも就職活動でも書類や面接での自分のアピールが大事だがそこでどれだけ差別化すべきかはその大学や企業の試験を受けている人たちの中での自分の位置で決まる。活動歴や英語のスコアなどわかりやすい自分のアピールポイントがあれば書類や面接ではそこそこの知性と人のよさが伝われば十分かもしれない。一方で周りが自分と同じかそれ以上の属性を持っているところで勝負する場合、書類や面接が「普通」では大学や企業側から見て合格させたりや採用したりする理由がない。そういうところでは他の人との違いを強調す [→続きを読む]

自分のことは自分が一番よくわかっていると思うかもしれないが意外とそうでもない。「わかる」というのは自分の理性によるものだが、自分の中で理性が司る部分の割合はあまり大きくない。体のほとんどの機能は自分の意志に関係なく動いている。何か異常があれば痛みという信号を通して伝えてくれることもあるし痛みまでいかなくても違和感のようなものに気づくこともあるがそれ以外に直接的に内臓や筋肉の様子を知る術はない。痛みや違和感も絶対的な信頼を置けるものではなく、ウィルスが侵入したり癌が進行したりしていても症状が出るま [→続きを読む]

著名人のプレゼンテーション配信で有名な「TED」の代表者であるクリス・アンダーソン氏はTEDオフィシャルガイドとしてプレゼンの指南本のようなものを出している。そこにはプレゼンの成功のための秘訣のようなものが書かれていてとても興味深いのだが、その中に「To Memorize or Not to Memorize」という章があり20ページ近くが割かれている。プレゼンを実施する際に台本を一字一句覚えておくべきか、覚えずに即興で行うべきか、という命題だ。プレゼンの名手たちの間でもどちらがいいかの意見は大 [→続きを読む]

一次情報というのは自分が直接手に入れた情報でたとえば自分が体験したことや直接見聞したことがそれに当たる。一方で二次情報というのは他の誰かが持っている情報を間接的に入手したもので官公庁が公開している統計データや上場企業が公開している財務諸表などがそれに当たる。 二次情報には洗練されて詳細に亘るものも多いが、一般的に二次情報よりも一次情報の価値の方が高い。なぜなら一次情報は自分だけが持っている情報で希少性が高いからだ。誰にでも手に入る二次情報は情報の価値としてはそこまで高くなりにくい。コンサルタント [→続きを読む]

富士山を登る際の最もポピュラーな道は山梨県側の富士山の北側から山頂を目指す吉田ルートだが、正直登山という意味では退屈なところがある。5合目から変化に乏しくかつ砂利で歩きにくい道をひたすら登らなければいけない。しかも道のりは長い。ちょっと進んでは位置を確認し、ほとんど進んでいないことにがっかりする。 進捗の状況を目に見える形で知ることは多くの場合、モチベーションの維持につながる。コンピュータゲームで自分のレベルが数字として表示されると、それを上げるためにさらなる難敵を倒していきたくなる。ダイエット [→続きを読む]

就職活動においても大学のAO推薦入試においてもその企業あるいは大学を志望する理由が問われる。志望理由を問うのはお互いに必要とし合っていることを確認するためだ。企業であればその会社の特徴をよく知った上で、なおその会社がベストだと考えている人の方が活躍してくれる可能性が高いと見込める。大学であれば、やはりその大学のよさを理解した上でどうしてもその大学に行きたいと考えている人の方がその環境を活用し成長を遂げてくれるのではと期待できる。そういう意味で、企業に対しても大学に対しても志望するところのことを熟 [→続きを読む]