今月5日に「文科省、大学入試で差別禁止ルール化 全学部で来年度から適用へ」という記事を毎日新聞が掲載した。文部科学省が「大学入試で性別や年齢などの属性を理由に不利な扱いをしたり、成績順に従わず特定の受験生を合格させたりすることを禁止する方針を明らかにした」「文科省が入試の公正性が害されたと判断した場合は調査し、必要に応じて指導する」といったことが書かれている。 東京医科大などの「不適切」入試に対して、文部科学省が調査を行ってきた流れで、今年1月に「大学入学者選抜の公正確保等に関する有識者会議」が [→続きを読む]

大学時代ラクロスというスポーツをやっていたのだが、その試合の中で自分がボールを持っているときに相手のマークが外れて前ががら空きになることが稀にあった。大きなチャンスなのだがあまりのチャンスに何か間違い(たとえば審判が試合を止めている?)があるのではと迷いが生じて一歩目が遅れるとその間に相手のディフェンスが詰めてきてすぐにスペースが埋まりチャンスは失われてしまう。野球でど真ん中のストライクボールがきたときにかえって打つのを躊躇してしまうようなものだろうか。 チャンスはそうそうあるものではないが一定 [→続きを読む]

大学入試本番まで残り日数が少ない場合、その試験で最大のパフォーマンスを発揮するための準備として確実なのはその時点で持っている力をさらに磨くことだろう。知識を上乗せする場合でも、それまであまり触れてこなかったことについてゼロから構築しようとするよりも、既存の知識の穴を埋めたり、それに付随することを覚えたりする方が効果的だ。 一方で試験まで時間がある場合、たとえば、浪人することに決めて残り1年間の計画を立てる場合、それまでの延長で準備をすると伸び悩む可能性がある。特に受験勉強を一度やり切ったと感じて [→続きを読む]

ものの値段は同じものであれば通常中古品より新品の方が高くなる。古着の値段が高騰したり、初版本に高値がついたりするケースもあるが、中古車が同じ型の新車の価格上回ることはほとんどないし、使い古した家電をヤフオクやメルカリで出品する際には購入時の価格を大幅に下回る価格になることを覚悟する必要がある。購入する側からしたら、きれいで他人の手あかもついておらず、消耗もしていなくて長持ちする可能性の高い、新品の方がいいに決まっている。 したがって、ほとんどのものの価値は新品のときが一番高く、時間が経ったり使わ [→続きを読む]

2021年度の大学入試改革を待つまでもなく、主要五教科の学力以外の部分を評価する入学試験が広まりつつある。そういった入試においては英数国理社の勉強以外に頑張ってきたことを「活動報告」としてアピールできることが多い。スポーツ、音楽、ボランティア活動、国際交流、等、学校の勉強以外に頑張ってきたことは人それぞれだから一律に評価されるわけではなく、アピールの仕方の自由度は高い。資料を添付できることも少なくない。 多くの人が勘違いするのは活動というからには何かすごい実績を書かなければいけないのではないかと [→続きを読む]

小学生の頃、絵の上手な子が描く様子を見て自分には無理だと思ったり、ドッジボールの上手な子を見て自分とは絶対的な違いがあるように感じたりした覚えがある。小学生でも絵が上手、下手の差は大きいし、スポーツが得意な子とそうでない子の差は歴然としている。自分から見て明らかに差があるように感じ、大人も含めた周りも同じように言っていると、そこには持って生まれた才能の違いがあるように思ってしまう。しかし、今考えると小学生の時点でついている差はそこまで大きくないように思うし、才能の差でもないと思う。 小学生の時点 [→続きを読む]

以前は定員を超過した人数を合格させるのが当たり前だった私立大学の一般入試だが、2015年に文部科学省からの通達で入学定員超過時の補助金不交付の厳格化されることが明らかになって以来、合格者数が押さえられている。合格者がすべて入学してくれるわけではなく他の大学に一定数流れることも想定しなければならないので定員を超える合格者を出すのは今も変わらないが、最終的に入学する人数をうまく定員内に抑えようとする動きが入学定員の充足率の変化に表れている。特に早慶を始めとする上位校で定員の数が変わらないのに合格者数 [→続きを読む]