2020年に実施が予定されている大学入試改革まであと2年となり、新しい入試の全貌が明らかになってきた。2021年1月に初めて実施される予定の「大学入学共通テスト」は、昨年に続き、今年の11月に試行調査が行われ7万人近い高校生が参加した。この試行調査は本番前最終となる予定で、新しく導入される記述式の問題や多肢選択問題に対する懸念や心配の声はあるが概ね内容は固まったとみてよい。 大学入学共通テストに関連して最も懸念の声が大きいのは英語の民間資格の活用の仕方だ。大学入試改革の大きな目玉だが公平性や評価 [→続きを読む]

市場経済に活力があるのは参加者1人1人にそれぞれの考え方があり、ある商品やサービスを高いと思う人もいれば安いと思う人もいるからだ。猛暑や長雨などの気候の影響でレタスの流通量が減ると需要に供給が追い付かず値上がりする。1玉150円だったのが300円になると今日は見送るという人が増えるが、その価格でも買いたいという人もいて適当な個数の売上に落ち着く。一方で消費期限の迫った肉や魚は早く売り切るように値下げを実施する。同じ値段であれば消費期限まで余裕のある方を選ぶ人が多いだろうが値下げ幅によっては今日が [→続きを読む]

2008年に起きたリーマンショックの前と後では状況が大きく変わり、金融の世界でそれまで当たり前だったことが当たり前でなくなったとして、その決して後戻りできない、常識が変わってしまった後の状態のことを「ニューノーマル」と呼ぶ人がいた。リーマンショックだけでなく、2001年の9.11米国での同時多発テロ、インターネットやスマホの普及、日本であれば東日本大震災と福島原発の事故、等、その前と後で「ノーマル」の状態が変わった事件や現象は21世紀に入ってからでも数多くある。近親者に被害者がいたり、自身が直接 [→続きを読む]

頭もいいし、運動神経もいいし、性格もいい、みたいな人はいる。何でも完璧に見える人はどこにでもいるものだ。ただ、欠点のない人はいない。そもそも何が長所で、何が短所かというのは相対的なものだし、あらゆることは目的によって長所にもなるし短所にもなる。 道具で考えればわかりやすい。道具にはそれぞれ用途があるが用途以外には役立たない。ハサミは物を書くのには全く役に立たないし、ペンは紙を切るのに(ほとんど)役に立たない。だからといって字が書けるハサミを作ればよいかというと、紙を切るのには普通のハサミより不便 [→続きを読む]

米国のハーバード大学が入試においてアジア系アメリカ人を不当に差別しているとして学生団体から訴訟を起こされている。裁判が始まり、その中で今まで公開されることのなかった選考のプロセスが明らかになりつつある。今のところ大きなサプライズはないが興味深い内容もある。10/18付けのウォールストリートジャーナル紙では、裁判の中で示されたハーバード内部の機関による調査として、入試の選考においてどのような観点で審査するとクラスがどのような人種・民族の構成になるかというシミュレーションを紹介している。学力だけで判 [→続きを読む]

本日(10月12日)洋々では2020年度入試(2019年出願)向けの講座の募集を開始しました。 プレスリリース「AO 入試・推薦入試・小論文対策の塾 洋々、 2020 年度 AO・推薦入試向け講座 申込受付の開始」 年内にお申込みいただくと以下の特典があります。 1. GM によるサポートを無償で追加して受講いただけます。 – 11/19(月)までにお申し込みの場合、4 コマまで – 12/25(火)までにお申し込みの場合、2 コマまで 2. 10 月から 12 月にかけ [→続きを読む]

東京大学が9/25付で2021年度一般入試において英語の民間資格を出願要件としないということを基本方針として公表した。多くの報道機関が「東京大、英語民間試験を必須とせず」といった見出しで報じている。1) 英語の民間資格、2) 調査書等、高校による証明、3) 1),2)のいずれも提出できない場合はその理由書、のいずれかを提出すればよいことになっている。 「公平・公正という観点からも実施の観点からも」英語の民間資格には課題があり、全受験生に求めることはできない、というのが東大の主張で、「当然のことな [→続きを読む]