ベートーベンの交響曲第9番は彼の作った数多くの楽曲の中でも最高傑作と称されることが少なくない(私を含めて人類史上の最高傑作と考える人もそれなりにいると思う)。ベートーベンは1827年56歳で生涯を閉じたが第9が完成し初演されたのは亡くなる3年前の1824年、53歳のときだ。それまでも数々の名曲を生み出してきたが一生を通してよりよい音楽を求め続けていたのだろう。聴覚障害だけでなく様々な病気に苦しむ人生で順風満帆というわけではなかったが最後まで究極の音楽を追求し続けた執念が伝わる。 ベートーベンより [→続きを読む]