5月の連休後に新型コロナウイルス感染症の感染症法上の取扱いが5類に変更されたことにともない、洋々でも校舎内のマスクの着用を個人の自由とした。マスクなしでサポートが実施できるのは3年以上ぶりだ。それから半年経ちだいぶマスクなしの生活にも慣れてきた。コロナ前に比べると今もZoomによるオンラインのサポートを希望する人が一定数いるし、テレワークで勤務する社員もいる。今もコロナに罹患する人はいるし安心できるわけでもない。ただ、2023年は日常が戻ってきた年として記憶されそうだ。 毎年1月に文部科学省から [→続きを読む]

今年は生成AIが大いに注目を浴びた1年だった。昨年11月に一般公開されたOpenAI社のChatGPTの利用が瞬く間に広がり、様々な場で活用されるようになった。教育の場も例外ではなく、むしろ、AIが積極的に取り入れられつつある分野の一つになっている。すでに英作文を添削したり、教材を作成するのにChatGPTを活用する塾が出てきている。今年実施された大学入試では出願書類作成における生成AIの使用を明示的に禁止するところもあった。早稲田大学の国際教養学部が2026年度のAO入試から志望理由書の事前提 [→続きを読む]

小学生のときに公文式算数の教材で分数の約分をひたすらやっていた時期がある。85分の34とか、91分の39とか、約分して5分の2とか7分の3くらいになるものが好きだった記憶がある。n分の1とかn分のn-1に比べて、分母と分子の公約数を見つけるのが難しく、その分楽しめる。この数字の感覚は体に染みついていて今でも役に立っているが逆に何でも約分してしまうという弊害もある。 算数や数学において数字に数字以上の意味はなく100分の50は2分の1と全く同等である。しかし、現実の世界で数字を使うときは数字に別の [→続きを読む]

大学の総合型選抜では一般選抜における偏差値のようなものがないので入試の難易度がわかりにくい。一般的な傾向を言えば、一般選抜における偏差値と総合型選抜の難易度は正の相関がある。偏差値が高いのはそこに行きたい人が多いからで、総合型選抜でもそれは変わらない。ただ、総合型選抜は大学によって募集人員が大きく異なるので一般選抜の偏差値が高いところでも比較的合格しやすいところもあれば逆に偏差値がそこまで高くないところでも難しい入試もある。似たような科目で競う一般選抜とは異なり、総合型選抜では試験の内容が大学に [→続きを読む]

その名前から女子だと思っていた受講生の志望理由書を読んだ後、実は男子だったことを知り、印象がガラッと変わったことがある。女子としてはユニークだと思ったことが男子だとそこまでユニークに感じなかったのだ。自分の偏見を思い知った経験だったが、こういった偏見はおそらく実際に大学で書類を評価する人にもある。 全く同じ文章でも書いた人の背景や属性などのコンテクストによってその受け取られ方は大きく変わってくる。性別、住んでいる地域、通っている学校、等、から読み手はその人のイメージを作っていく。男性と女性とでは [→続きを読む]

年を取るにつれて新聞を読むのがますます面白くなってきた。関心のあることが増えて気になるニュースが多くなってきたからだろう。ウクライナや中東の情勢がどうなるか、アメリカの下院は議長を決められるのか、世界的なインフレは収まるのか、日本はデフレから脱却できるのか、等々について、日々変わっていく状況を知ることはとても興味深い。政治や経済だけでなく、企業の動き、スポーツの結果、地域の情報を知るのも楽しみだ。新聞を読み始めたときはテレビ欄とスポーツ欄しか読んでいなかったが今は読まないページがない。 ニュース [→続きを読む]

仕事でも勉強でも気が進まないときはある。別に体調が悪いわけではなくても面倒に感じてなかなか取り掛かることができない。やらなきゃいけないと思いつつ、何となくやらずにだらだら過ごしてしまう。もしかしたら体あるいは脳が休みを求めている可能性もあり、だらだら過ごすことが正解で、気力が戻ってくるのを気長に待つべきなのかもしれない。ただ、十分な睡眠を確保できていて食事もしっかり摂れているのであれば、一歩目を踏み出すことのハードルが高いだけの可能性もある。学生時代、明日が試験で勉強しなければいけないというとき [→続きを読む]