ベースを広げて高い山をつくる


大学入試本番まで残り日数が少ない場合、その試験で最大のパフォーマンスを発揮するための準備として確実なのはその時点で持っている力をさらに磨くことだろう。知識を上乗せする場合でも、それまであまり触れてこなかったことについてゼロから構築しようとするよりも、既存の知識の穴を埋めたり、それに付随することを覚えたりする方が効果的だ。

一方で試験まで時間がある場合、たとえば、浪人することに決めて残り1年間の計画を立てる場合、それまでの延長で準備をすると伸び悩む可能性がある。特に受験勉強を一度やり切ったと感じている人は同じやり方ではそれ以上あまり伸びないだろう。やり切ったといえるのはどの大学の入試問題でも満点が取れる状態のことで、最も偏差値の高い東大でも60%~70%程度の得点率で合格できることを考えると、ほとんどの受験生はやり切ったと言える状態ではなく本来伸び代は大きいはずだ。

浪人の1年間、勉強ばかりしていてもそこまで伸びない、というのがそこまで珍しくないのはなぜだろう?持って生まれた才能の違いと思う人もいるかもしれないが、トップアスリートや芸術家の領域ならともかく、大学受験のレベルはそれぞれの分野の基礎に過ぎず、その人の能力を使い切って限界に達したとは考えにくい。

もし時間をかけてもあまり伸びないと感じたら適切な負荷がかかっているかどうかを確認したい。負荷をかけないトレーニングをしてもあまり伸びない。加えて大きく伸ばすためには、枝を伸ばすことよりも幹を太くすることを考えたい。細かいところを詰めていくことよりもまずは基本となるところを分厚くしていくような負荷をかけたい。たとえば英語であればあまり使われないような文法や熟語の知識を増やすよりもそこまで難しくない英文を確実かつ多面的に理解できるようにしたい。

やり切ったと感じるということは1つの山を完成させたようなものだと思う。その山をさらに高くするために頂上の上に積み重ねようとしてもすぐに限界が来る。さらに高い山を作るためにはベースを広げなければいけない。たとえば英語の読解の力を向上させるために人文科学、社会科学、自然科学、それぞれの分野の教養を身に着けるとか、音読をして英語のリズムを習得したりするといったことはベースを広げることにつながる。急がば回れでベースづくりから始めて幹を太くするような適切な負荷をかけていけばこれまで作った山よりもはるかに高い山をつくることができる。


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洋々代表。日本アイ・ビー・エム株式会社にて、海外のエンジニアに対する技術支援を行う。その後、eラーニングを中心とした教材開発に、コンテンツ・システムの両面から携わる。 東京大学工学部電子情報工学科卒。ロンドンビジネススクール経営学修士(MBA)。