AO入試
洋々ではAO(アドミッションズ・オフィス)入試受験をサポートする事業を進めている。なぜAO入試なのか?
私が大学に入学した頃、AO入試は今よりもっとマイナーな存在で、ほとんど存在を知らなかったし、知っていても多分受験しなかったと思う。当時の自分のことを考えると学力試験を課さないことに対し、何となく邪道な印象を受けたのではないかと思う。AO入試がいい制度かもと思い始めたのは自分が欧米のビジネススクールに出願の準備を始めた頃からだ。もともと起業したいという気持ちがありビジネススクールに留学しようと思ったのだが、Essay(志望理由書)を書いていくと自分の考えがまだまだ曖昧であることを思い知った。自分の考えが曖昧な時にInterview(面接)を受けて、しどろもどろになったこともあった。そこで自分は今まで何をしてきて、今後何を目指すべきか、ということをもう一度、一から洗い直すことにした。この経験は自分にとってとても重要だった。自分自身のことをよく知り、将来目指す方向をはっきりさせることで、モチベーションもさらに高まった。このプロセスを大学受験のときに経験していたら、大学生活がさらに有意義なものになっていたかもしれない。
自分を見つめ直し、自分が本当にやりたいことは何かを考えぬくと、目的意識がはっきりし、モチベーションも上がる。AO入試の対策を行ったら大学に行く目的がはっきりし、普通の教科の勉強もしたくなった、という受験生は洋々にも多い。大学受験のプロセスでこういった経験をすることが将来にわたって成長し続ける原動力となる。私自身は大学卒業後しばらくしてからはじめてこういったプロセスを踏んだが、大学に入る前にこういった経験をすることはその人の人生のために役に立つのではないかと思いAO入試受験のサポート事業に思い至った。
AO入試は簡単な試験ではない。学科中心の一般入試も大変ではあるが基本的には単純な反復練習を行うことができれば大抵の大学の合格レベルに達することができる。しかし、AO入試では決まった方法がない。今までの自分の経験に基づき、自分が将来やりたいことを文章、面接等を通して主張する必要がある。自分自身のことなので他の人の方法は参考になっても真似ることはできない。当たり前のことだが自分で考えるしかない。洋々でもAO入試のサポートを行っているが、洋々にできるのは、その人が持っているものを引き出すことやその人のアウトプットに対しフィードバックを返すことくらいで、模範解答を教えることはできない。学力の重要性を否定するつもりはないが、自分の経験に基づき、将来を描く力は、より難しく、より重要なのではないかと思う。
入学する学生の質をコントロールするために大学が取れる最も有効な手段は適切な入学試験を課すことだろう。当然ながら大学によってほしい学生というのは異なるからいろいろな種類の入学試験があっていい。アカデミックな道を追求する人を育てたいというところもあれば、社会に貢献する人材を輩出したいと考えるところもあるだろう。しかし、後者を望むのであれば学力試験以外の評価法、おそらくはAO入試の要素をもった試験、が必須になる。なぜなら不確定要素の割合がますます大きくなっていく今の社会では目的意識をしっかり持ち、自分で考える力をもった人材が必要で、そういった学生を確保するためには、学力試験だけでは不十分だからだ。
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洋々代表。日本アイ・ビー・エム株式会社にて、海外のエンジニアに対する技術支援を行う。その後、eラーニングを中心とした教材開発に、コンテンツ・システムの両面から携わる。 東京大学工学部電子情報工学科卒。ロンドンビジネススクール経営学修士(MBA)。