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慶應義塾大学小論文 傾向と対策


慶應義塾大学小論文の特色

 

1.「読解力」が鍵となる

周知の通り、慶應は入試科目から現代文を外して、代わりに小論文を導入しています。その影響か、慶應の小論文は、他大学の小論文と比べて、課題文の読解の比重が高くなっています。ほとんどの学部において長大かつ難解な課題文が課され、しかも、それらを正確に読解しない限り論点が設定できず、したがって、小論文も作成できないような出題形式が採用されています。
 

2.学部ごとに特色がある

慶應の小論文は、学部ごとに明確な傾向の違いがあります。これらは主に、学部ごとに欲しい学生像が異なることに起因していると考えられます。
 

文学部

例年、人文系の長大かつ難解な課題文を読みこなし、要約することが求められる。小論文の字数は300-500字程度と短めだが、その作成に際しては、抽象的な概念を操作する能力、及び、それらを破綻なくまとめ上げるだけの構成力、文章作成能力が必要となる。
 

経済学部

具体的な社会問題を題材に、現実的、実務的な思考力が要求される。一方で、字数の短さのわりに設問条件が複雑であることが多く、答案を作成する際の自由度は低い。逆に言えば、構成力や文章作成能力はさほど重要ではない。
 

法学部

課題文のポイントを抽出して論点を把握する力、把握した論点に即して着実に思考を積み重ねる力、さらにはそうした過程を答案上で分かりやすく示すための構成力、文章作成能力が不可欠となる。
 

商学部

いわゆる小論文とは異なり、現代文と数学が融合したような、特殊な出題形式をとる。簡単な計算も求められるが、利用すべき数式やデータは、基本的に課題文や表・グラフから得ることができる。私大現代文の記述と、センターレベルの数学がこなせれば、さほど苦労はしないと思われる。
 

総合政策学部

錯綜した課題文の中から論点を的確に切り出し、整理する力が求められる。この段階が最も重要であり、かつ、難しい。論点を正しく設定できれば、あとは一定レベルの発想力、構成力、文章作成能力を有していることで、合格答案を作成できる。環境情報と同じく、学部趣旨の理解が必要となる。
 

環境情報学部

個性的な発想が要求されることが多く、トリッキーとも評される。しかしながら、それらは無責任なアイデアではありえず、常に有用性の裏打ちが必要となる。学部趣旨への理解が隠れたテーマとなっている点で、AO入試出願者にやや有利か? 一方で、構成力や文章作成能力はさほど重要ではない。
 

看護医療学部

二次試験で、面接と共に、500字程度の文章読解型小論文が課される。年度により、別途、500字程度の論述(内容説明、要約、小論文等)も求められる。看護医療系、人文科学系の論点の知識があることが望ましい。