志望校と進学先


先日のテニスの全米オープンで準決勝まで勝ち進んだ錦織圭選手は最新のATPランキング(男子シングルス)で世界5位に浮上した。すばらしい順位だが、1位のノバク・ジョコビッチ選手とはまだ実力差があるように見える。日本人第2位のダニエル太郎選手は88位、日本人第3位の西岡良仁選手は96位といずれも世界で100位以内という立派な順位だが、トップ5の選手からはさらに大きな差があるように感じてしまう。最新のランキングでは2000人以上の選手の順位が発表されているが、2000番台の選手に注目する人はあまりいないだろう。

東大入試の合格者は毎年3000人以上いる。学部の併願ができる私立の場合は、延べ人数になるが一般入試だけで、慶應で9,000人以上、早稲田で17,000人以上、毎年合格者を出している。大学受験の場合は合格ラインを超えるかどうかが大事で順位はあまり気にすることもないが、テニスのランキングと比較して考えると、かなり下位の受験生まで受け入れているようにも見える。1番で合格する人と合否ラインぎりぎりで合格する人とではかなりの差があるはずだ。1位と5位でも明確な差があるように見えるのに1位と10,000位くらいだとどれだけの差があるのだろうか。しかも、テニスのATPランキングの場合は大会毎に厳密に設定されているポイントを過去1年に亘って累積して反映した結果であるの対し、大学受験は原則1発勝負であり、たまたま本番でうまくいっただけの人も少なくないはずだ。そう考えると、慶應や早稲田といった一流と言われる大学の学生であっても学力のばらつきは小さくなさそうだ。

志望校合格のために他の受験生と切磋琢磨しながら必死になって勉強するのはいいことだと思う。AO推薦入試のために精根込めて出願書類の作成をしたり、面接やグループ討論の準備をすることももちろん悪くない。目標に向けてできる限りの準備をすることは大きな成長につながる。行きたいと強く思える大学があるからこそ努力を続けられる。ただ、よく言われることではあるが、そして当然のことではあるが、大事なのは大学に入ってからだ。一流大学に入学できたといってもその中で1位かもしれないし10,000位かもしれない。しかも、本当は圏外だったのにたまたま運がよくて入れただけかもしれない。もっと言えば大学受験で見られる能力は人の能力のほんの一部でしかなく、その部分でたまたま高い評価を受けたとしても今後の人生においてそこが引き続き評価されるとは限らない。

大学受験のような多くの人に共通でわかりやすい目標があれば努力しやすいが、大学入学後はそういった目標がない中で自分自身で目標を定め努力をすることが大事になる。進学するまでは志望校に入学することを目標に精一杯頑張り、進学先が決まったらそこが元々志望していたところかどうかに関わらず(そんなことはすぐに忘れて)、次の目標を決めて努力していきたい。そこからの努力によってできる差を考えたら入学時点での進学先やそこでの順位はそこまで重要ではない。


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