この度、新連載を開始することになりました。 株式会社洋々の江口さんとは、自分の運営しているHPのリンク提携の件で初めてお会いしたときから、何度かお話しさせていただく機会をいただいていたのですが、その度に、「日本の教育界ってちょっと変だよね」という話になりました。 教育の現状を変えるような記事を書きたいね。江口さんとはそういった話になり、企画を練りました。決定したテーマは「新しい大学選択」。 新しい大学選択
この度、新連載を開始することになりました。 株式会社洋々の江口さんとは、自分の運営しているHPのリンク提携の件で初めてお会いしたときから、何度かお話しさせていただく機会をいただいていたのですが、その度に、「日本の教育界ってちょっと変だよね」という話になりました。 教育の現状を変えるような記事を書きたいね。江口さんとはそういった話になり、企画を練りました。決定したテーマは「新しい大学選択」。 新しい大学選択
今年度の大学もほぼ終わりを迎え、この連載も最後の記事となりました。何だかあっという間であった気もしますが、この連載の企画を練った頃や、教授のもとへインタビューに行った時を思い出してみると、1年間という長い期間を過ごしていたんだなと感じます。今回は今までの総集編となりますが、この連載で見つけていきたかった、またこの連鎖のタイトルであった「新しい大学選択」とは一体何であるかを考えてみようと思います。 第1回の記事では、「企業行くなら経済学部」といった一義的な考え方やそれによって起こる「結局大学行 [→続きを読む]
本文◇主婦 46歳(横浜市) 「僕、AO入試を受けて本当に良かったよ」――。高校3年生の昨年、志望大学のAO入試に挑戦し、残念ながら不合格になった息子の言葉だ。 これは、2008年4月に読売新聞に寄せられた、AO入試受験生の母親の投書です(2008年4月30日読売新聞朝刊10ページ)。文面から分かるように、母親の息子さんは、AO入試を受験したものの、残念ながら入学を拒否されてしまいました。が、「AO入試を受けて本当に良かった」息子さんはこういった言葉を残しています。私は自身のサイトの中で、 [→続きを読む]
学歴再生産 学歴再生産・・・という言葉を聞いたことがあるでしょうか?私も大学へ入るまでは知らなかった言葉、概念だったのですが、社会学の授業で初めて耳にし、教育社会学の論文を読む中で多くみる言葉となっています。今回はブルデューというフランスの社会学者の考えをもとに、私が、またここを読んでいる高校生の方が今置かれている立場というものは大きな視点に立つとどういったものになるのか考えてみたいと思います。 私は日本で一番の田舎とされている鳥取で育ちました。母親がフルタイムで働いていたために、幼稚園で [→続きを読む]
官か民かという選択肢 ・国や社会を変えるのは官であるのか? 第2部の3回目は、「官」か「民」かということについて述べていこうと思います。何が官で何が民かということに関しては、色々な議論がありますが、ここでは大きく「官」というのは公務員、民というのは企業に勤める人と考えてもらえば大丈夫です。AO入試の添削など、高校生と将来及び大学への志望理由について話していると、よく「自分は国や社会を直接支えたい、変えていきたいから、公務員になるんだ」という人がいます。私も高校生の頃は、教育を中心として様々な [→続きを読む]
富や名声だけじゃない理由は? 富や名声。これらを手にしている人を人はとても羨ましく思い、なかには追い続ける人もいる。一方で、「富や名声だけではない」と別の価値観を提示する人もいる。今回は、何故、富や名声だけじゃないのか?ということについて私の考えを書いていこうと思います。 私の高校生時代は、ライブドアのホリエモンや村上ファンドの村上さんが逮捕される前の全盛期で、また、漫画「ドラゴン桜」が出版、ドラマ化されるなど東大ブームでもありました。純粋な欲求に従ってお金儲けをして、少しでも良い大学に行 [→続きを読む]
第7回となりました、新しい大学選択。今までは「何故、大学へ行くのか?」をテーマに実際に大学教育の最前線におられる教授の方々へのインタビューを行ってきましたが、今月号からは、第2部として、「高校生のうちに知っておきたかったこと」をテーマに、記事を書いていこうと思います。 やりたいことの見つけ方 特に理系の学部へ進む学生にとって、大学選択は、ある程度将来の職業を決めてしまう大きな要素となります。そのため、大学生の就職活動生よりも将来について「何になりたいか?」を考えることが高校生にも求められてい [→続きを読む]
第6回目は慶應義塾大学法学部玉井教授へのインタビューです。私の所属する総合政策学部があるSFCと法学部のある三田は同じ大学であってもカリキュラムが異なり、教授によっても大学への理念が異なってきます。 SFC的なカリキュラムが良いのか?三田の伝統的なカリキュラムが良いのか?今回はその内容に突っ込んでインタビューしました。 玉井清 慶應義塾大学法学部教授インタビュー 玉井清研究会Webサイト ・玉井先生が研究会を運営されている中で、大切にされていることを教えてください。 ゼミは、大学のカリキュ [→続きを読む]
新しい大学選択第5回目は一橋大学社会学部で教育学を専攻されている木村教授のインタビューです。一橋大学、特に社会学部はゼミナール活動が盛んで、ほとんどの学生がゼミナールで活躍されています。「社会学部」と聞くと、多くの受験生は「社会現象を幅広く学んでいるが結局何をやっているかはよく分からない・・・でもまぁ入って見てもいいかな??」ぐらいの認識しかないのではないでしょうか?そんな社会学部とはどういったところか?また社会学部が目指しているものとはなんなのか?これらを感じていただけたらと思います。 木村 [→続きを読む]
第3回目の「新しい大学選択」。今回は、最近新しく法政大学にできた、キャリアデザイン学部の児美川先生へインタビューを行いました。教育に携わられている児美川先生の個人的に書かれているブログを度々拝見しており、この方の大学教育に対する考え方、また大学入試に関して考えられていることを是非お伺いしたいと思い、インタビューさせていただくことになりました。 今回から大学における「教養課程」というものの意義を質問項目に加えてみたのですが、児美川先生が、この質問への答えに上手く答えてくれたように感じます。A [→続きを読む]
新しい大学選択2回目、は東京大学経済学部の小野塚教授へインタビューしました。 ゼミのHP 個人研究を重視され、学生からの評判も高い小野塚先生の大学教育論を是非お聞きしたいと思い、今回の記事のインタビューワーに選ばせていただきました。 大学で勉強した内容はほとんど忘れている、 大学で勉強した意味はあまりなかった、 それでは何故大学へ行くのか??これらを考えていきたいと思います。 小野塚知二 東京大学経済学部教授 ・小野塚先生のゼミについて教えてください。 テーマは年によって違うの [→続きを読む]