「あの時もっと勉強しておけば…」「あの時もっと全力でぶつかっていたら…」「あの時告白していれば…」「もう少し若かったら留学したのに…」。こうした後悔をした経験は誰しもあるだろう。 しかし、多くの人が気づいているように、こうした後悔は年齢に関係なくあらゆる人が持ちうるものである。下は小学生から、上は定年で仕事を引退した人(あるいはもっと上の方も)まで、どんな若くても、またどんなに年を重ねても「あの時…」という感情を持たない、ということはない。 後悔をもたらすものは、気付きである。予め目標を定めて、 [→続きを読む]

会社であれ、学校であれ、いつでも輪の中心にいる人がいる。その道の専門家でないはずなのに、新しい会社で活躍する人がいる。どこに行っても、ひっぱりだこの人がいる。 理由は色々考えられるが、この人たちの共通点の一つは「チャレンジを楽しめること」、であろう。それは、結果がどうあれ、全ての勝負を自分にとっての勝ちに置き換えられること、とも言える。自らポジションをとって勝負に挑み、自分として「勝った」と言えることではじめて人は次のステージに進める。即ち、成長できる。 自らポジションをとることを勝負の要件だと [→続きを読む]

総選挙が終わって1週間がたった。前回は事前予想を大きく上回る形で自民党が圧勝したが、今回はほぼ当初の予想通りの結果となった。結果として自民党は、結党以来初めて衆議院における第一党の座を譲ることになった。 首都圏に台風が近づいていたにもかかわらず、投票率はおよそ70%と現行の選挙制度になって最高となり、政治への関心が薄い、と言われ続けた日本国民は変わりつつあるようにも見える。 政治家としての実績のない「小沢ガールズ」たちの前に、現職の閣僚、党の代表や執行部、首相経験者まで多くの「重鎮」達が苦杯をな [→続きを読む]

グーグルで「ランキング」で検索してみると、4億件近くがヒットする。古くはオリコンから最近あちこちで見られるブログランキングまで、相変わらず「ランキング」がおおはやりである。しかし逆説的ではあるが、今このランキングが死につつある。今日はランキングについて、ラーメン業界の動向を通して考えてみたい。 ラーメン二郎、麺屋武蔵、春木屋、中村屋、吉村家、俺の空、大勝軒、六厘舎、アイバンラーメン、福みみ、メルシー、なんつっ亭…。東京にはラーメン屋の名店が山のようにある。これらの店は、先人たちの成果を単純に否定 [→続きを読む]

先日、サッカー日本代表が、世界で最初にワールドカップ出場を決めた。W杯に出場すること自体が目標だった時代は今は昔、今や出場は最低条件となり、2010年のW杯ではベスト4入りを目標として掲げている。目標が高くなったという意味で、サッカーの日本代表は、昔より「強いチーム」となったと言えるのだろう。今回は、この「強いチーム」「強い組織」について考えてみたい。 ビジネスの世界では「付加価値」という言葉がよくつかわれる。私が以前属していたコンサルティング会社では、メンバーが皆「付加価値」という言葉に非常に [→続きを読む]

日本にはイベントが多い。正月、お盆、節分、桃や端午の節句、といった古くからある日本の行事に加え、バレンタイン、クリスマス、最近ではハロウィンも一つのイベントとして定着しつつある。 諸事情はあるが、そもそも日本は祝日が諸外国と比べても多い上に、古くから伝わる行事にもまだ根強く行われているものも多い。また、外国で行われていたイベントが、日本流にアレンジされ、本家以上に盛り上がってしまっているものも沢山ある。本来は宗教的な意味合いをもつイベントを無節操に取り入れているとして、行き過ぎた商業主義の表れと [→続きを読む]

麻生政権の2009年度補正予算案の一つ、エコポイント制度が導入されて1カ月余りが過ぎた。5月15日にスタートして以来、車の販売店や電気屋さんがにわかに活気づいたかのように見える。このエコポイント制度とは、簡単に言うと、エネルギー効率の良い車や家電を買った人に補助金を与えるというものである。 しかし、素人目に見ても、このエコポイント制度、本来の趣旨とあっているの?という点が少なくない。電気効率のいいクーラーを買った人が、扇風機を買った人よりエコか。燃費のいい車を買った人が補助金を貰えて、車を買わず [→続きを読む]

フィギュアスケートのキムヨナ選手は「浅田真央選手がいなかったら今の自分はない」と色々なところで語っている。彼女たちは、お互いがお互いをライバルと認め、ここ数年のフィギュア界を引っ張り、年を重ねるごとにその芸術性、技術、を高めている。キムヨナ選手と浅田真央選手は最近の好例だが、良きライバルの存在は、モチベーションを高め、時には折れそうな心を奮い立たせてくれる。 女子柔道の谷亮子選手もまた、素晴らしいライバルを持ち、そのライバルの存在によって自らを高め続けてきた人だ。谷亮子選手は中学2年で初めて出場 [→続きを読む]

「疾(はや)きこと風の如く、徐(しず)かなること林の如く、侵(おか)し掠(かす)めること火の如く、動かざること山の如し」(孫子) 昔の人の生きる知恵はすごい。冒頭の言葉は、武田信玄が好んで用いた有名な一節だが、先人たちは、これに限らず自分の拠り所を短い言葉に濃縮して、それを肌身離さずそばに置くことによって、自分の羅針盤としていた。それが座右の銘だ。 歴史にもまれた古事、ことわざの中には素晴らしいものが多い。例えば、学びに関することだけでも山のようにある 「学びて時にこれを習う。また説(よろこば) [→続きを読む]

飛行機の離陸5分後が好きだ。大雨の日に飛行機に乗ると、離陸後しばしの強い揺れの後、一瞬にして視界が開ける。大荒れの地上の天気とはうって変わって、それこそ雲ひとつない青空の中で、太陽との対話の時間がそこにはある。 勉強、スポーツ、音楽、美術、仕事…どんな世界でも、それぞれの世界でそれぞれの高みに登った人だけが見える景色がある。今まで見えなかった太陽が現れるのだ。しかし、雲を抜ける前に高度を下げてしまう人があとを絶たない。既に太陽を見た人からすれば、「あと少しで太陽を見られるのに」という気持ちになる [→続きを読む]