痛み


私の自宅の近くの小学校ではドッジボールにとてもやわらかいボールを使っているそうだ。骨折等のけがを防ぐため、当たったことも気づかない子がいるくらいやわらかいボールを使っているらしい。モンスターペアレントと呼ばれる人の存在が何かと話題になる中、子供に万が一のことがないよう学校も気をつけているのかもしれないが、少しやりすぎの感がある。親の立場からすれば子供が骨折するリスクをできるだけ減らしたいと思うのは当然だが、ドッジボールぐらいであれば大したことにはならないだろう。痛みを知るために殴り合いの喧嘩をしておいた方がいいとまではいわないがドッジボールぐらい普通のボールでやればいい。

子供の成長のために最も必要なのは子供が自分自身で何かを感じたり考えたりすることだと思う。自分で何かをしてみて痛かったり気持ち良かったり悲しかったり楽しかったり、いろいろ感じることで自分の周りの世界を理解していく。砂で遊んだり、水で遊んだりしながら、自分の頭で考えて、自分なりの世界観を創っていく。両親、兄弟姉妹、友達、学校の先生とコミュニケーションを取りながら、社会について学んでいく。

こういった形で成長していくために、大人によるサポートは当然必要なのだが、過剰な介入は子供が自分の力で学んでいく能力を奪いかねない。上記のドッジボールの例に限らず、大人が必要以上に介入する場面をよく見る気がする。たとえば、子供が稚拙なやり方で何かをやっているときに大人はすぐに「正しい」方法を教えてしまいがちだ。しかし、何かを一生懸命やっているときというのは、それがたとえ稚拙なやり方であっても自分自身で何かを学ぶ大きなチャンスだ。そういった折角の機会に簡単に「正解」を与えてしまっては元も子もない。大体世の中に「正解」などないし、大人が「正解」だと思っていることはその人の偏見に過ぎないこともよくある。子供は教わって成長するのではなく、自ら学んで成長する。周りの大人ができることは子供が自分で感じ、考えることのできる環境を整え、あとは、愛情をもって見守り、ときに適切な刺激を与えることぐらいなのではないかと思う。


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洋々代表。日本アイ・ビー・エム株式会社にて、海外のエンジニアに対する技術支援を行う。その後、eラーニングを中心とした教材開発に、コンテンツ・システムの両面から携わる。 東京大学工学部電子情報工学科卒。ロンドンビジネススクール経営学修士(MBA)。