人生を生き切ること


スティーブ・ジョブズ氏が亡くなってから4日経つが偉大な人物を失った虚無感のようなものは未だ漂っている。その死を悼む声がTwitterでもFacebookでもブログでも溢れている上に、ビル・ゲイツ、マーク・ザッカーバーグ、ラリー・ペイジといったジョブズ氏と交流のあった大物のコメントも伝えられる中、自分がさらにここで何か彼について書く意味があるのかという疑問はあったものの、それでもやはり書いておきたいという自分の気持ちがあったため今回はジョブズ氏の事を書こうと思う。

希代のプレゼンター、真のイノベーター、21世紀最高のCEO、世紀のアントレプレナー、彼はいろいろな呼ばれ方をする。30年以上もの間、人々が熱狂する製品を世に送り出し続けてきた。1970年代に販売を開始したapple IIの成功ですでに名声と富を手に入れて、さらにマックことマッキントッシュを世に出し「伝説の人」になりながら、そこに留まらず、波乱の人生を送りながら、クールで人々を魅了する製品を次々と開発してきた。特に90年代後半にアップル社に復帰した後、1998年にiMacを発表してからのiPod、iPhone、iPadへの流れは圧巻だった。彼がプレゼンテーションを行う新製品の発表会ほど広く注目を浴びる場は他になかった。

その製品のデザインは、初めて使う人にもわかりやすく、それでいて、テクノロジーに精通した人にも楽しめる奥深さもある。ジョブズ氏の製品に対する思いが確実に反映されていた。もちろん、デザインのセンス、クリエイティビティもすばらしいが、妥協しない「Get things done」の精神が一連のクールな製品を生み出してきた。

妥協しないのはその製品だけでなく自分の人生に対しても同じだ。最後の最後まで1日を無駄にすることなく生き切った。今年8月の終わりに発表された引退する際の短い手紙は、すでに死期が近いことを匂わせていた。引退直後にリークされた写真にはやせ衰え歩行も困難に見えるジョブズ氏の姿が写っていた。しかし、その写真は憐れみを誘うというよりは、最後の最後まで自分の人生を生き切った氏に対する羨望と尊敬をますます深めさせるものだった。これほど悔いのないすばらしい人生はない。

起業家としても経営者としてもマーケッターとしてもイノベーターとしても尊敬するが1番尊敬するのは彼がその人生を生き切ったこと。デザインのセンスがなくてもクリエイティビティがなくても自分の人生を1日1日一生懸命生きることはできる。ジョブズ氏のアドバイス通り、hungryにfoolishに日々一生懸命に過ごしていきたい。


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洋々代表。日本アイ・ビー・エム株式会社にて、海外のエンジニアに対する技術支援を行う。その後、eラーニングを中心とした教材開発に、コンテンツ・システムの両面から携わる。 東京大学工学部電子情報工学科卒。ロンドンビジネススクール経営学修士(MBA)。