教育関連?


どんな仕事をしているの、と聞かれたとき、私は、多くの場合、「教育関連の仕事をしています」と答える。しかし、「教育」という言葉にはいつも違和感を持っている。「教育」という言葉には先生が生徒を「教え育てる」という一方的なイメージがある。私たちが洋々で目指しているのは何かを教えることではなく、受講生に何かを学んでもらうことである。教えて育てることと、学んで育つことは似ているようで大きく違う。主体となるべきなのは学習者であって先生ではない。先生が教えるのではなく、学習者が学ぶのだ。一緒じゃないかと思われるかもしれないがそこには大きな違いがある。「先生が教える」だと先生が持っているものしか伝わらない。それに対し、「学習者が学ぶ」だと先生が持っているもの以上のことを学習者が体得できる可能性がある。前者の場合は、学習者が先生を超えることはないが、後者の場合は、超えることができる。そういう意味で私たちが洋々でやっていることは「教育」というよりは「学習のサポート」に近いのだが、それだと説明が必要なので便宜的に「教育」という言葉を借りることが多い。

自分自身の経験を振り返ると、両親や学校の先生をはじめとして確かに数多くの方にいろいろなことを教わってきた。それは間違いない。しかし、教わって、それがすんなり自分のものになった経験はほとんどない。自分のものにするためには自分で咀嚼する必要がある。ヒントをもらって自分で考えて、試してみて、やっと自分のものになる。

大学のAO入試や推薦入試で課される志望理由書は本人の思いを書くものなのでその性質から「教育」より「サポート」が必要なのはわかりやすい。一方で、英数国理社の一般入試の準備となると先生から教わる時間に重点を置く人が多い。塾や予備校で授業をたくさん取ることで安心してしまう。しかし、先生が板書と口頭の説明で伝えられることは限られている。たくさん授業に出たからといってできるようになるわけではない。大事なのは授業の時間ではなく、授業中に先生がくれたヒントを元に自分で考えて自分のものにする時間だ。学習者は教えてもらうという受け身の姿勢ではなく、能動的に自分で学ぶという姿勢でいる必要がある。

洋々で提供しているのは「教育」ではなく、学習者が能動的に学ぶための「刺激」やそれを受ける「場」だ。自分たちが提供していることを一言で説明できないのは歯痒いが、今後徐々に「教育」の形が変わっていくにつれて、洋々が提供しているようなことを表わす言葉が出てくるのではないかと楽観的に考えている。


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洋々代表。日本アイ・ビー・エム株式会社にて、海外のエンジニアに対する技術支援を行う。その後、eラーニングを中心とした教材開発に、コンテンツ・システムの両面から携わる。 東京大学工学部電子情報工学科卒。ロンドンビジネススクール経営学修士(MBA)。