一般入試とAO推薦入試の併願


以前は定員を超過した人数を合格させるのが当たり前だった私立大学の一般入試だが、2015年に文部科学省からの通達で入学定員超過時の補助金不交付の厳格化されることが明らかになって以来、合格者数が押さえられている。合格者がすべて入学してくれるわけではなく他の大学に一定数流れることも想定しなければならないので定員を超える合格者を出すのは今も変わらないが、最終的に入学する人数をうまく定員内に抑えようとする動きが入学定員の充足率の変化に表れている。特に早慶を始めとする上位校で定員の数が変わらないのに合格者数も受け入れ人数も絞られてきている。

そういう状況は受験生や保護者の方もよく知っているようで一般入試で合格者数が絞られているからAO入試や推薦入試も考えたい、という問い合わせが洋々でも増えている。2021年度大学入試改革の内容が明らかになってきたこともありAO推薦入試の形が特別な試験ではないという認識が広まりつつあるように思う。

一般入試以外にも目を向けると可能性が大いに広がるが一方で受験の準備の進め方は複雑で難しくなる。進学校で勉強ばかりしていて一般入試しか考えていないという人やスポーツに夢中でその実績を活かしたAO推薦での入学しか考えていないという人はあまり迷うこともないかもしれないが、大半の受験生は一般入試科目の学力とそれ以外に頑張ってきた部分で、受験生全体における相対的位置にあまり大きな差がない。したがって一般入試とAO推薦入試のどちらの方が志望校に合格しやすいかの判断が難しい。定員が絞られた一般入試で志望校に合格する自信はなく、AO推薦の準備もして合格のチャンスを増やしたいが、その場合、どっちも中途半端になってしまいそうで怖い、ということになりがちだ。

やみくもに何でも受験するということはお薦めしないし、すべての受験生が一般入試とAO推薦入試の両方を受けるべきとは思わないが、AO推薦をうまく活用することによって合格可能性を高められることは多い。一般入試でセンター試験5教科8科目に加えて二次試験で4教科5科目必要なようなところもあれば2科目のみで受験できるところもあるようにAO推薦入試においても出願書類に加えてプレゼンやグループ討論、論述試験まで必要なところもあれば簡単な書類と小論文の試験だけで合否が決まるようなところもある。英語の資格や小論文のようにAO推薦入試と一般入試の両方に活かせることもある。戦略的に受験する大学学部・方式を選んでいけばそこまで大きな無駄なく併願は可能だ。

大学入試改革の実施が近づくにつれて今後さらに大学入試の多様性が広がることが予想される。自分の強みを知り、大学学部のことを知り、的確にターゲットを絞りつつ、自分に最適な独自の受験戦略を立てることがますます重要になる。


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洋々代表。日本アイ・ビー・エム株式会社にて、海外のエンジニアに対する技術支援を行う。その後、eラーニングを中心とした教材開発に、コンテンツ・システムの両面から携わる。 東京大学工学部電子情報工学科卒。ロンドンビジネススクール経営学修士(MBA)。