痛み


AIがさらなる発展を遂げたら、コンピュータが故障したときに自分で自分のことを直すことができるようになるだろうか?もしそれが実現できるとしたらまずはその故障に気付いて何らかのアクションを自分で取れるような仕組みが必要だ。できればその故障の重大性・緊急性を自ら判断して、修理を先延ばしにしても問題ないか、他の作業を止めてまで復旧作業を行うべきか、決められるとなおよい。

自分の故障を察知して自分でアクションを取るための仕組みを考えると、人間が感じる「痛み」がとてもよくできていることに気付く。ほとんど気にならない軽い痛みから、歩くのも困難な激痛まで、自分の体のどこにどのくらい異常があるかを瞬時に認識することができる。体の外部だけでなく、筋肉や内臓の痛みも感じることができる。しかも、ずきずきするような痛み、ひりひりする痛み、鋭い痛み、鈍い痛み、と痛みの種類から症状を推測することができる。さらに痛みが不快であることから対応を強く促すことができる。痛みが不快でなかったら何らかの形で体の不調を認識することができても何のアクションも取らずに済ませてしまう人も出てくるかもしれない。肝臓が沈黙の臓器と呼ばれるように体の中のすべての問題が痛みとして認識できるわけではないが、痛みのお陰で自分の体の異常のかなりの部分に気付くことができる。

痛みは不快で、ときには耐え難く、圧倒されることもある。手術のときの麻酔のように目的と原因が明確な場合は敢えて痛みを避けた方が安全な場合もある。ただ、通常はもし耐え得るならば、痛みを体の異常を知らせる信号と客観的に見て、むしろ有難いものと捉えられるといい。人間が感じる痛みには、「胸が痛む」という表現があるように肉体的なものだけでなく精神的なものもある。精神的な痛みも人を懲らしめるわけにあるわけではなく、同じ状況を避けるための大事な信号でその人にアクションを促すためのものと捉えることもできる。自らの発する信号から逃げようとせず正しく捉え適切に対処することで自分の問題を自分で修正するしなやかで強い存在になれるといい。


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洋々代表。日本アイ・ビー・エム株式会社にて、海外のエンジニアに対する技術支援を行う。その後、eラーニングを中心とした教材開発に、コンテンツ・システムの両面から携わる。 東京大学工学部電子情報工学科卒。ロンドンビジネススクール経営学修士(MBA)。