睡眠学習


以前、子ども向けの雑誌の裏表紙に睡眠学習の機械の広告がよく出ていたが最近はもうなくなってしまったのだろうか?枕元に置いて寝るといつの間にか知識が身に付いているという、勉強嫌いには夢のような機械だ。子どもの頃から胡散臭いと思っていたし周りに使っているという人はいなかったが、すぐに消えたような印象もないのでそこそこ売れていたのではないだろうか。

そのような機械の効力は信じにくいが、一方で寝ている間に勉強するということにはそれほど意外な感じはない。脳科学者によれば記憶は睡眠によって強化される。起きている間に見たこと、聞いたこと、感じたことが寝ている間に整理される。脳内のネットワークは人間が意識して作るわけでなく、むしろ反対に脳内で作られるネットワークが人間の意識になる。人間の意識の上では何も変わってないように感じても脳内の神経ネットワークは寝ている間にも発達する。意識的に勉強している時間以外でも脳の学習プロセスは進む。

あることを覚えるのに通常1回では覚えられず、複数回覚えようとする努力が必要だが、2回目、3回目に覚えるタイミングは1回目から離れている方が定着率が高いという実験結果がある。脳内のネットワークがどのように変化するか詳しいことはわからないが睡眠中も含めて時々刻々変化していることは間違いなさそうだ。夜寝る前の自分と翌朝起きた後の自分は同じようで違う。

そう考えると学習という意味ではプロセスに乗せることが大事なように思う。あることを習得しようと考えたときまず本を読んだり人の話を聞いたりする。そのときに何を言っているのか、わからなかったとしてもそのことにについて1度しっかり考えることによって脳内のネットワーキングが始まればしめたものだ。「どういうことだろう」と考えさせるひっかかりがあれば睡眠中でもネットワークが発達するかもしれない。それこそ睡眠学習だ。

数学の問題でもAO推薦入試の出願書類の内容でもどんなに考えてもいいアイディアが思いつかないことはよくある。それでも一生懸命考えていれば、そのときは全く進まないように思えても、無意識に、そして睡眠中も脳内のネットワークに変化が生じ、時間が経った後に展望が開けることがある。果報は寝て待て、というわけではないけれど、今考えるだけ考えたらしばらく寝かせておく、ということも時には必要だと思う。


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洋々代表。日本アイ・ビー・エム株式会社にて、海外のエンジニアに対する技術支援を行う。その後、eラーニングを中心とした教材開発に、コンテンツ・システムの両面から携わる。 東京大学工学部電子情報工学科卒。ロンドンビジネススクール経営学修士(MBA)。