本気
私は小さい頃から野球が好きで、中学、高校と野球部に所属していた。部活は週3、4回行う程度だったが、それなりに厳しかった。部活でやる野球は少し窮屈な感じがして、もっとのびのびと小学生のときやっていたような楽しい野球がやりたいと思うようになった。それで部活を引退してから野球部の仲間とグラウンドを借りて純粋に楽しむための野球をやったりした。しかし、それが意外と面白くなかった。いや、リラックスしながら打ったり守ったりするのはもちろん楽しいのだが、試合に勝っても嬉しくないし、負けても悔しくない。負けた方が昼飯を奢るとかを決めてお互いにプレッシャーをかけようとしたりするのだが高校の大会に出場したときに感じた緊張感はまるでなく試合が締まらない。
これも中学、高校のときの話だが、毎年冬にマラソン大会があって、結構プレッシャーを感じていた。上位を争う位置には全然いなかったのだが、なぜか毎年スタート地点に立つと緊張したのを覚えている。中学生のときは毎年真面目に走っていたのだが高校生のときに真面目に走らなかった年がある。その年は初めから真面目に走る気がなかったからスタート地点にたったときも緊張しなかった。最後まで走り切ったし、別に真面目に走らなかったからと言って誰かに咎められるわけではないのだが、後味はよくなかった。毎年走り終わった後に味わっていた爽快感をその年だけは味わえなかった。
仕事がきついとリラックスした生活が羨ましくみえることもある。たとえば、ある程度資産を作って預金の金利や株式の配当だけで暮らしていけたらと夢見る人は多いのではないか?趣味の範囲で仕事をして後は旅行に行ったりスポーツをしたり本を読んだり好きなことをして過ごす。確かにとても魅力的な生活に見える。しかし仕事は本気でやらないと面白くない。たまにリラックスするのはいいが、本気で何かに立ち向かわないと人として生きていく中で最も楽しい部分を味わえないままになってしまう気がする。
何をやるにしても本気で立ち向かうのは大変だし、プレッシャーを感じると逃げ出したくなる。プレッシャーが大きすぎるとつぶれてしまうこともある。しかし、本当に充実した日々を送るためには、一定のプレッシャーがかかる中、本気を出して自分の力を最大限に発揮する必要がある。適度なプレッシャーを自分にかけつつ、充実した日々を送りたい。
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洋々代表。日本アイ・ビー・エム株式会社にて、海外のエンジニアに対する技術支援を行う。その後、eラーニングを中心とした教材開発に、コンテンツ・システムの両面から携わる。 東京大学工学部電子情報工学科卒。ロンドンビジネススクール経営学修士(MBA)。