習うより慣れよ


習うより慣れよ、という言葉があるが基本的にその通りだと思う。熟練者にいくら教えてもらっても自分自身でそれを感じられるまでは理解できたとはいえない。自分ができるようになって初めて「わかった」という感覚を得る。どんなに習っても自分でそれに慣れるまでは理解には至らない。

ゴルフでどんなに理論的に教えてもらっても、自分自身にボールを打つ感覚がない限りはほとんど上達しない。感覚は自分で何度も繰り返し練習することでしか身につかない。こう打ったときはこうやって飛ぶという反応を数多く感じることで脳に回路ができていくのだろう。反復練習を繰り返せば繰り返すほどより柔軟で正確なアウトプットを出す回路ができあがっていく。

もちろん「習う」ことが必要ないというわけではない。すべての道が上達につながるわけではなく、どんなに反復練習を繰り返してもゴールに近づかないことはある。自分で練習しているだけだとそれに気づかないが熟練者から学ぶことでより効率的な道を見つけることができる。「習う」より「慣れる」方が本質的に重要だが「習う」ことも必要、という感じだろうか。

スポーツだけでなくいわゆる「勉強」においても「習う」ことは必要だが「慣れる」方が本質的に重要であることに変わりはない。自分の感覚として身につくまで「慣れる」ことが大事だ。英語の勉強においてもこれはこういう意味だと習っても自分自身の感覚になっていないとあまり意味がない。自分の感覚として身につけるためにはたとえば本物の英文を音読したり多読したりすればいい。英語で他の人と会話したりするのも悪くないと思うが現実的に考えると1人でできることの方が自分の思うように進めることができるので効率がよい。脳にインプットする量を増やせばある程度は自然に回路ができて英語の感覚が身についていく。数学でも「慣れる」ことで直観的に考えられるようになる。問題を見たときに何となく式を展開してみたり、図形に補助線を引いてみたりするのはそれまでの経験に基づいて作られてきた回路がそうさせるのだろう。何でそうするのと尋ねられても答えにくいが問題を解く経験を積めば積むほど正解に至る確度は高くなる。いちいちロジックを使って考えなくても直観的にわかるというのが「慣れる」ということだ。

スポーツでも勉強でも「慣れる」までの過程においては自分の思い通りにいかずに面白くないこともあるので継続するのは簡単なことではない。しかし自分の感覚として身につけることの楽しさを覚えれば地道な努力も続けられる。


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