足腰
大学が学力だけの入学試験で合否の判断をすることについては以前から批判があった。社会で活躍するために必要な力は英語、数学、国語、理科、社会だけでは測れない、実際、社会に出ると、こういった学力よりコミュニケーション力等の対人スキルの方が重視される、だからもっと多面的に受験生を評価すべきだ、というような感じだ。こういった批判に応える形で私大を中心にAO入試、推薦入試という形で、学力以外の部分で受験生を評価しようとする動きがだいぶ広まってきた。すでに私大の入学者の半数以上はAO入試または推薦入試の形で受験して大学に入っている。国公立の大学でもAO入試、推薦入試での入学者数は毎年増えている。多様な入試形態が広まることは、より多くの人がいろいろな形で自分自身の力を発揮できる可能性を高めることにつながり、歓迎したい。洋々でAO入試、推薦入試受験のサポートを行っているのも学力だけでなくその人自身のことをいろいろな面から評価する多様な入試形態に共感するからだ。
一方で、逆説的だが、AO入試受験のサポートをしていると物事を考えるための基礎的な学力・知識を身につけることの大切さを感じることが多い。考えるためのベースとなる知識がないとなかなか深い洞察ができない。自分の将来像を描くにしても自分自身のことを表現するにしてもベースとなる知識がないとなかなか他の人に訴えるようなものを発信することができない。英語、数学、国語、理科、社会の勉強をすることがそういったベースを作るためにベストな組み合わせかというと必ずしもそうでないかもしれないが、少なくとも大きく外れてはないと思う。それを考えると学校の教科の詰め込み式の教育も悪くなく、むしろ必要なのではないかと思うようになってくる。自分自身のことを振り返ってみても小学生の頃、当時はよく意味もわからずただ単に覚えた知識が未だに頭に残っていて、物事を考えるベースになったりしている。無理やりにでも土台を作っておかないと、さらに知識を増やしたり、考える力をつけたりするのは難しくなるのかもしれない。
洋々でも早いうちからしっかりと足腰を鍛えた方がいいということで、知識をひたすら身につけるための講座をそのまま「足腰」という名前をつけて提供することにした。足腰をしっかり鍛えた上で、自分自身の個性を十分に発揮して活躍する人が増えるといい。
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洋々代表。日本アイ・ビー・エム株式会社にて、海外のエンジニアに対する技術支援を行う。その後、eラーニングを中心とした教材開発に、コンテンツ・システムの両面から携わる。 東京大学工学部電子情報工学科卒。ロンドンビジネススクール経営学修士(MBA)。