Now or never
忙しい日が続くと休みたくなる。いろいろやるべきことを実現できないのは時間がないからだと思うようになる。
以前勤めていた職場で別の部署の人にお願いした仕事があって何度も確認しにいくのだがいつも「今忙しいからもう少し落ち着いたらやる」と言って先延ばしにされるということがあった。なかなか埒が明かないので、忙しくなくなる時期を予め聞いておいて、その時期に再度確認に行くことにした。その時期が来て、その人のオフィスに行くと確かに少しリラックスした雰囲気になっていた。それで、以前からお願いしていた仕事の件について尋ねると
「忙しい時にやらないことって、ひまになるともっとやらないんだよね」とのこと。正直さに思わず笑ってしまった。
時間ができたらやろうと思っていたのに実際に時間ができるとやる気が起きない。本当にやるべきこと、やりたいことは忙しくてもやる。忙しい、忙しい、といっても無駄な時間が全くないということは少ない。だから忙しいときにやらないことは所詮後回しにしてもよいことで、後回しにできるようなことは時間があってもしたくない。むしろ、忙しいときの方が充実して気も張っているから、時間のあるときよりも1つ1つやることの処理スピードが速く、優先度の低いことでも、処理できる。もちろん決められた時間内にできることは限られているから本当に時間が足りなくて先送りせざるを得ないこともあるだろう。しかし、多くの場合は、忙しさは言い訳に過ぎず、本当にやりたいことであれば時間を捻出できる。
忙しいときに、時間があればフランス語を勉強してみよう、とか、トルストイの長編を読んでみよう、とか思っていても、実際に時間ができるとやる気がなくなってしまう。時間ができると同時に気も緩み、忙しいときには確かにあったモチベーションが弱まってしまう。
人によっては忙しいのが嫌いかもしれないし、忙しい中に新しい仕事は入れたくないかもしれない。自分の人生なのでそれはそれでよいとは思う。ただ、今忙しいという理由で先延ばしするようなことは結局いつまでたってもやらない可能性が高い。今やるか、一生やらないか、その心構えで、やるべきことを決断したい。
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洋々代表。日本アイ・ビー・エム株式会社にて、海外のエンジニアに対する技術支援を行う。その後、eラーニングを中心とした教材開発に、コンテンツ・システムの両面から携わる。 東京大学工学部電子情報工学科卒。ロンドンビジネススクール経営学修士(MBA)。