ハイリスク・ローリターン
前回、ローリスク・ハイリターンを投資の世界で見つけるのは難しいが、日常の生活においてはいろいろ見つけられるというようなことを書いた。逆にハイリスク・ローリターンはどうだろう?
まず投資の世界においてローリスク・ハイリターンの案件を見つけるのは難しいが、ハイリスク・ローリターンな案件はいくらでもあり得る。なぜかというと案件を紹介する人や企業が彼らの利益を追求しようとするときに残念ながらそのリスクを我々一般消費者に負わせながらリターンを得ようとしている可能性があるからだ。投資をする際には、その案件に参加するすべてのプレイヤーが平等な条件になっているか、参加するための手数料が高すぎて期待できるリターンがリスクに見合わなくなっていないか、常に注意する必要がある。もし、ローリスク・ハイリターンを喧伝する案件があれば、むしろハイリスク・ローリターンである可能性があり、時と場合によっては詐欺の可能性すら疑った方がよいかもしれない。
日常生活でもハイリスク・ローリターンであることはたくさんあり注意が必要だ。たとえば暴飲暴食。食べて満足がいくのであればそれはハイリターンと言えるかもしれない。ただ、食べ過ぎて苦しいだけであればリスクしかない。飲み過ぎについてもそれで瞬間的にでも至福のときを過ごせるのであれば価値観によってはあり得るのかもしれないが気分が悪くなるだけであればいいことは何もない。一気飲みとかは論外。何かリターンがあるのだろうか?あったとしてもリスクに対して小さすぎるだろう。
車の運転でスピードを出し過ぎることもそう。得られることに対するリスクが大きすぎる。スピード違反を取られるくらいであればまだしも事故の可能性が高まるのは個人の負うリスクとしてはかなり大きい。仮にスピードを出すことで気分がよくなる、とかがあったとしてもリスクに見合うとはとても思えない。そもそもスピードを出したら本当に気分がよくなるのだろうか。快感を求めてリスクを負って、結局快感も得られずリスクが高まるだけ、という結果に陥りそうだ。
どうしても得たいものがあって、リスクを冒さなければ得られないのであれば、どこかでリスクを取って勝負をしたい。一方、自分にとって価値のないことにリスクを負うべきではない。当たり前のようにも感じるが、その場の雰囲気やその瞬間の自分の感情によって、リターンの低いことに対してリスクを取ったり、勝負すべきところでリスクを取れなかったりするのは誰にでもあることで常に気をつけていなければいけない。
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洋々代表。日本アイ・ビー・エム株式会社にて、海外のエンジニアに対する技術支援を行う。その後、eラーニングを中心とした教材開発に、コンテンツ・システムの両面から携わる。 東京大学工学部電子情報工学科卒。ロンドンビジネススクール経営学修士(MBA)。