今の位置より成長率


オマハの賢人と称される投資家ウォーレン・バフェットの投資の真髄は2点に集約される。1つは現時点で過小評価されている割安な案件を見つけること、もう1つはこれから長期的に利益を産み続ける案件を見つけることだ。元々前者のバリュー株投資のみを行っていたところ、盟友チャーリー・マンガーに出会い、優れたビジネスをそこそこの価格で買う、ことを目指すようになったという。たとえば1,000円の価値があるものが600円で売られていてそれを買って数年後に予測通り1,000円になればそこで売って400円の儲けを得る、というのがバリュー株投資だ。一方で、優れたビジネスを買うというのは毎年利益を産みだし年々価値が高まっていくような事業に投資することだ。今100円の利益を生み出すことから1,000円の価値があるものが来年は120円の利益を出して1,200円の価値になる。毎年20%の成長を続ければ、1,000円が10年で6,191円と6倍以上の価値になる。もちろん最初に安く買うに越したことはないが、その後どれだけ成長するかの方が収益にとって重要になる。バフェットが経営するバークシャー・ハサウェイ社が大量に保有するアップル社の株式は現在1株170ドル以上の価格がついているが10年前は20ドル程度だった。当時の価値として20ドルが仮に多少割高であったとしてもその後の成長を考えれば買っておいて損はなかっただろう。

金銭的価値で単純化しやすいビジネスとはだいぶ性質が異なるが人が生み出せる価値についても今の状態以上にこれからの成長率が重要であるように思う。今どれだけバリューを出せるか、ということも大事ではあるものの、長期的にみるとそれ以上にこれからどれだけ成長してより大きな価値を出せるか、ということの方が大事になってくる。スキルや能力的なことを考えても今どれだけのことができるか、ということよりも、これからどう伸ばしていけるかの方を重視したい。今自分ができないことに卑屈になる必要はないし、今多少できるからといっても驕りは禁物だ。もちろん今出せる価値は最大限発揮できるように努めたいが、今後出せるトータルの価値は5年後、10年後、あるいは20年後、30年後までにどれだけ成長していけるかによって決まっていく。


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