学習計画


大学のAO推薦入試の出願書類において大学入学後の学習計画の記述を求められることが多い。志望理由書の中での記述が必要な場合もあれば、学習計画書としての提出が必要な場合もある。いずれにしてもなぜその大学学部でなければいけないのかを考えながら、大学4年間でどのように学ぼうと考えているのかを記述する。

憧れの大学学部に入ったら何をどのように学ぼうかと考えるのは楽しい作業だ。学ぶ過程の苦しさは忘れて学びによって自分が成長した姿だけを考えるのであればなおさらだ。英語に加えてフランス語も学んでトリリンガルになる、経済学を学んで世の中のお金の動きを知る、コンピュータのプログラミングについて学んで自分の考案するアプリを作成する、経営の方法を学んで学生のうちに起業する、といった感じで夢が広がる。

もちろんどのような学習計画を描こうとそれぞれの自由だが説得力という意味では自分に適した計画というものがある。今まで全くやってこなかったことを掲げるとその実現性が疑われる。それまでほとんど運動をしてこなかった人が大学で体育会に入るというと大丈夫?と心配になるようにたとえば今まで数学の勉強を避けていた人が物理学や経済学を学びたいというと心配になる。加えて今まで何もやっていないことを大学入学後にやるつもりというと本気度を疑われる。本当にやりたいことだったら何でこれまでやってこなかったの?と思われてしまう。

大学に入ったからといって何かが大きく変わるわけではない。大学でしか学べないこともあるが多くのことは結局自分で学ばなければいけない。本を読むことは今すぐにできるし、語学やプログラミングもいくらでも独学が可能だ。そういったことを何もせずに大学に入ったら心機一転頑張る、ということだと、本当にできるの?という心配と本気でそう思っているの?という疑いを持たれかねない。

もしかしたら大学に入学する前にどうしてもやりたいことが別にあってそれについては今しかできないということもあるかもしれない。今は高校の範囲の勉強をしっかりやりたい、部活に十分な時間を使いたい、学校行事に力を入れたい、という感じで、今やるべきことの優先順位が明確であれば先延ばしも説得力をもって説明できる。しかし、ただ単に今すぐにやるのが面倒だったり、今は十分に環境が整っていないように思ったりで、何となく先延ばしにしているだけであれば本気でそれをやりたいのか、大学に入りさえすれば本当にそれができるのか、自問してもいい。特別な理由なしに今できないことは大学に入ってもできない可能性が高く、大学という環境に頼り過ぎる学習計画はその実現性を疑われる。


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