一般選抜向けの塾は必要か?
洋々では総合型選抜(AO入試)や学校推薦型選抜(推薦入試)の準備のサポートを中心に行っているが一般選抜向けの準備が大事でないと思っているわけでは決してない。創業メンバーの4人はいずれも一般入試で大学に進学しているし、私自身、一般入試の準備の過程で培った考え方や知識がその後も思考の基盤になっている感覚がある。大学受験において一般選抜以外の入試の割合が年々増えていることもあり、総合型選抜や学校推薦型選抜を考えざるを得ない状況になりつつあるが、そういった選抜を受ける場合でも一般選抜を捨てることはせず、これから基盤となる力を養っていきたい。
洋々では一般選抜の準備のサポートも行ってはいるが対象科目や範囲は限定的だ。なぜ限定的かというと価値を出せるところが(現時点では)限られていると考えるからだ。2021年度から始まった入試改革によって一般選抜でも論述系の試験が採用されつつあり、そういった準備においては個別のフィードバックが重要で洋々で大いに価値を出せると自負しているが、従来の主要5教科の多くの部分については考え方から解法まで教科書や参考書に書いてあることが多く大半は自分一人で学べるし、むしろその方が効率がいい。私自身一般入試のために塾に通っていたが振り返ってみるとペースメーカー的な役割を担ってもらっていたようなところはあるが学びの面でいえば自分で問題集をやっていてもそんなに変わらなかったように思う。難関大学に入るためには高校の勉強や教科書の内容だけでは不十分で塾に行く必要があるという通説を当時は信じ切っていたが、実際は東大・京大の試験でも教科書の範囲を逸脱することはないし、その場で与えられた問題を解いた後に講師の講義を聴くだけの授業に参加する必要がどこまであったか疑問に思う。優れた参考書や問題集もたくさん出版されているし、今では無料あるいは安価な動画講義も視聴できる。駿台の季節講習で大いに知的刺激を受けた授業もあったのでライブ授業のよさを全く認めないわけではないけれど。
一般選抜のための勉強は今後の知的探求のための土台となり得る大事なことなので続けるべきだが、まずは教科書、加えて市販の参考書や問題集を使い、ある程度高校の範囲をカバーできたら、志望校の過去問に挑戦していく、といった感じでまずは自分一人で進めていきたい。塾に通う場合も結局は自分でやらないとできるようにはならないことを自覚して塾任せではなく主体的に準備を進めたい。いささか我田引水的で気が引けるが塾を活用するのであれば出願書類の準備、面接、小論文といった、個別の対応が必要で、かつ、個別のフィードバックが学びの効率を格段に上げる部分を優先するとよいのではと思う。
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洋々代表。日本アイ・ビー・エム株式会社にて、海外のエンジニアに対する技術支援を行う。その後、eラーニングを中心とした教材開発に、コンテンツ・システムの両面から携わる。 東京大学工学部電子情報工学科卒。ロンドンビジネススクール経営学修士(MBA)。