上もいれば下もいる


高校生になっても英語で曜日を言えなかったり、数が数えられなかったら馬鹿にされるかもしれない。そんなことも知らないの?と思われるかもしれない。特に英語がある程度自分のものなっている人からしたら何でそんな簡単なことが覚えられないの、となるだろう。ただ、それなりに勉強している人からみたら当たり前のことでもまだあまり時間をかけられてこなかった人にとっては難しく感じることもある。私は10年以上前にモスクワに行くことになったことがきっかけでロシア語に興味を持ち、今でもちょっとずつ勉強したりしている。NHKラジオのロシア語講座を1年間コンプリートしたことも何度かある。でも残念ながら(個人的な資質の問題かもしれないが)ロシア語の曜日は聞いたことがある程度でしかないし、数も数えられない。外国語で曜日が当たり前のように言えたり、数を数えられたりするようになるにはそれなりの努力と時間が必要だ。

英語ができる、できないはあくまで相対的なものでたとえば日本人の中学卒業時の平均的な英語の実力が低いといえば低いし、高いといえば高い。ネイティブと流暢に話すことはできないが、コミュニケーションは取れるし、書いてあることの大体の意味を理解することができる。世界的に見てそこまで高いレベルではないかもしれないが英語以外の言語でそのレベルまでいけたらなかなかのものだと思う。

世界で1番できる人と1番できない人以外の80億人超の人には自分よりできる人もいればできない人がいる。日本人でそこそこ英語ができる人も世界の英語実力ランキングで10億番目くらいかもしれない。

他の人に何かを教えるときに世界で10億番目くらいにできる人が30億番目くらいの人に教えようとすると何でそんなこともわからないの?となってしまいがちだ。30億番目の人は自分がダメでできない人のように感じるかもしれない。でも10億番目だろうが30億番目だろうが上には上がいるし下にも下がいる。10億番目で慢心したくはないし30億番目でも卑屈になることはない。

指導する立場でも学ぶ立場でも目指すのは今よりもできるようになることで今の絶対的位置を悲観する必要はない。学習者の今の位置がどこにあっても指導者はそれより少しでもよいところを目指してできることを促していきたいし、学習者も慢心することも卑屈になることもなく、今やるべきことを積み重ねていきたい。


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